空が青かったから

■/

 お集まりの皆様方、これが私の怒りです(暴言)。

 

■/セットリスト

1.MELODY IN POCKT / 777☆SISTERS
2.STAY☆GOLD / 777☆SISTERS
3.Snow in “I love you” / 777☆SISTERS

4.PUNCH’D RANKER / The QUEEN of PURPLE
5.Clash!!! / The QUEEN of PURPLE
6.Fire and Rose / The QUEEN of PURPLE

7.Winning Day / KARAKURI
8.AMATERRAS / KARAKURI
9.B.A.A.B / KARAKURI
10.-ZERO / KARAKURI

11.アイコトバ / Ci+LUS
12.シトラスは片思い / Ci+LUS

13.SHAKE!!(〜フリフリしちゃえ〜) / HARU☆JIKA
14.ハネ☆る / HARU☆JIKA

15.SHOW TIME / CASQUETTE’S
16.マスカレード・ナイト / CASQUETTE’S

17.ひまわりのストーリー / Le☆S☆Ca
18.タンポポ / Le☆S☆Ca
19.Behind Moon / Le☆S☆Ca
20.YELLOW / Le☆S☆Ca

21.14歳のサマーソーダ / Sanbon Ribon
22.セカイのヒミツ / Sanbon Ribon

23.SAKURA / WITCH NUMBER 4
24.星屑☆シーカー / WITCH NUMBER 4

25.Crazy Girl’s Beat / 4U
26.TREAT OR TREAT / 4U
27.パフェ・デ・ラブソング / 4U
28.プレゼント・フォー・ユー / 4U
29.Lucky☆Lucky / 4U

30.KILL☆RER☆TUNE☆R / 777☆SISTERS
31.僕らは青空になる / 777☆SISTERS
32.FUNBARE☆RUNNER / 777☆SISTERS

33.スタートライン / ALL CAST

 

◇1.MELODY IN POCKT / 777☆SISTERS

 小さなポケットの中の小さなメロディ。

 前回のライブのテーマがそのままタイトルにつけられた曲。正直言って、ほぼほぼ全く全然聞いてなかったんですよね、買ってはいたんだけれど、発売10月10日だし。今までのナナシスのライブでは割りと開幕は盛り上がる曲を持ってくる風潮にあったので(メモリアルライブ以外)、割と意表を突かれました。爽やかながらも何処と無く切なさを感じさせる曲での幕開けでした。衣装可愛い。何処と無くアイドルマスターミリオンライブを髣髴とさせるこの感じ。

 

◇2.STAY☆GOLD / 777☆SISTERS

 王道。凄い派手な曲ではないんだけれども、シンプルさ故の奥深さというか、じわじわ効いて来る感じ。心地いいピアノのメロディとカナボシ☆ツクモの歌詞が最高って感じ。メモリアルライブの方が演出が良かったと言ってしまえばそれはそうなんだけれど、それでも曲自体は強いので。

 

◇3.Snow in “I love you” / 777☆SISTERS

 あのキャッチーなイントロも好きだし、曲が始まった瞬間白い光に包まれるのも何とも言えない感じがして好き。サイリウム持ってない奴が言うなって話なのだけれど。ステージやってダンスを見たかったってのは何処かであったんだけど、トロッコだった。12人で4つのトロッコを使うのは前日に感じたとおりまぁ手狭感は拭えなかったんだけど、井澤詩織さんが手を振ってくれたので僕は満足です。

 

◇4.PUNCH’D RANKER / The QUEEN of PURPLE

 QoPが登場して、前日と同じでClash!!!かなと思っていたらイントロが流れ始めて「はぁ?」と思ってたらこれだった。開演前のルイ王子のアナウンスでカバーがあるかも的なニュアンスは匂わせていたので、まぁあるだろうし楽しみにはしていたんだけれども、ここで来るとは思ってなかったので一瞬時間が止まって、理解したと同時に跳んでた。単独ライブでカバーすんじゃねぇのかよお前ら。滅茶苦茶良かったんだけど、最後の「さあ手を取って」の伸びが明らかに本家と比べて劣っていたのだけが心残り、やっぱすげぇよニコルは。

 

◇5.Clash!!! / The QUEEN of PURPLE

  我、前の曲で盛り上がりすぎて記憶無しw

 

 

◇6.Fire and Rose / The QUEEN of PURPLE

 我、前の曲で盛り上がりすぎて記憶無しw

 

◇7.Winning Day / KARAKURI

 2nd以降初めてのKARAKURI。完全に3rdの呪いから開放された。多分2年半振りくらいなのかな。勿論期待はしていたんだけれど、その分パフォーマンスに対する不安もまたあったんだけど、そんなものを吹き飛ばすくらいの凄い出来だった。

 

◇8.AMATERRAS / KARAKURI

 新曲。歌詞の言葉遊びが面白い。開場を飛び交うレーザーの光とエレクトリックな音が最高に気持ちいい。気持ちいいんだけれど、音響に声が負けてて聞こえにくかったのがちょっと残念。今回のライブは割とそういうところが多かった気がする。ダンス含めて演出が良かっただけに心残り。

 

◇9.B.A.A.B / KARAKURI

 「それっ!」曲紹介と共に響き渡ったのは僕の声だった。

 3人では狭さを感じたトロッコも1人だと十分な広さでいいパフォーマンスだった。「Keep in Keep in mine」の指くいくいする振りすごくよくないですか。僕はよいと思います。

 

◇10.-ZERO / KARAKURI

 全曲やるんかいっ!って感じ。好き。待たせた侘びってやつか茂木。

 確か1stではKARAKURIはMC無い方がぽいって理由で無くて、2ndはMCがあったかどうかは覚えてないんだけど、今回はMCがあった。確かにMCが無かった方がKARAKURIっぽいっていうのはそうなんだけれど、AMATERRASの歌詞にもあるようにDr.Sergeの呪縛から開放されたからヒトハ・フタバとしてのMCがあったのかなって思ってみたりもして。本編エピソード殆どやってないんで間違えてたらすいません。

 

◇11.アイコトバ / Ci+LUS
◇12.シトラスは片思い / Ci+LUS

 割と支配人の皆がきゃーきゃー黄色い声を上げているのは知っているんだけれど、個人的には曲もユニットもそこまで刺さらないかなーって感じ。衣装のしっぽが動くのが可愛かったです。小指の赤いリボン良きかな。

 

◇13.SHAKE!!(〜フリフリしちゃえ〜) / HARU☆JIKA
◇14.ハネ☆る / HARU☆JIKA

 1日目は全く使われることの無かった意味のない後方ステージが唯一私用された曲。2日目の席はアリーナ後方だったのでかなり近かったんだけれど、直ぐにトロッコに乗って移動していったのが残念。開場全体で跳ねるのは何か一体感あって好き。篠田みなみさんの完成度年々あがってねぇかって話。

 

◇15.SHOW TIME / CASQUETTE’S
◇16.マスカレード・ナイト / CASQUETTE’S

 初披露なのでゆっくり落ち着いて聞きました。大人の女性とか意識したユニットなのにMCうるさすぎんだろ。

 

◇17.ひまわりのストーリー / Le☆S☆Ca

 予てより常々、藤田茜さんは歌下手だって僕は言ってきているんですけど、この日も正直まぁ割と駄目でしたねって感じ。前日聞いたときに普通にこれはいまいちだなって思っていて、2日目で改善してくるかなと思っていたんだけど特に変わりませんでしたね。メモリアルライブが相当アレだったんでそれに比べれは遥かにマシだけれど。歌が下手っていうと御幣があるか、ライブが下手って言った方がしっくりくるか。Le☆S☆Caとして舞台に立つのは多分5回目で、慣れてないということはないんだろうけど、何かが違う。アイドルマスターの方は見たことないのでそっちがどうなのかは知らないですが。割りと昔から声を張るのと歌を走る癖が治ってなくて、それを治せば割といいところまでは行くんだけれど。最悪歌が走るのはまぁライブだしって事で目を瞑るとしても、声を張るのが駄目。声を張る所為でより下手に聞こえるってのも勿論、他の演者の声を掻き消しているのが問題で、1人で歌うパートならまだいいのだけれど、数人で歌うパートでは完全に他の人の声を潰してる。Le☆S☆Caで言えば植田ひかるさんの声とか、彼女の声質も合間ってライブだとまぁ聞こえない。以前、「声量が無い」ことを課題に感じていたとか言っていたけど、それを引っ張ってんじゃねぇだろうなまじ。別に叫ぶ演技してるわけじゃねぇんだぞ。個人じゃなくてユニットとして出演して、ユニットとして歌っていて、それで金貰って飯食ってるんだからその辺りはしっかりして欲しい。コンテンツのライブなんだし大体の人がユニットを見に行っているんだし、誰もお前の事だけを見に行ってんじゃねぇから弁えてしっかりしろよって話。いやまぁ僕はお前の事見に行ってるんだけどさ。

 演出に関してはメモリアルライブの方が良かったですね。あっちはセンターステージの特性上、ステージを中心に観客が広がっているので大きな向日葵が作られているみたいな感じでよかった。

 

◇18.タンポポ / Le☆S☆Ca

 曲の歌いだしって凄く大切じゃないですか。特にライブだと。前奏で高めたわくわく感を開放するタイミングじゃないですか。最初のパート藤田茜さんなんですよ。くそでかいため息も出るわそりゃ。なぁ。おい。最後の「君だよ」だけちょっと可愛くやっとけばいいわオタクチョロwみたいな感じで歌ってんじゃねぇのかお前。マジで。あながち間違いではねぇんだけどさ。

 

◇19.Behind Moon / Le☆S☆Ca

 歌いだし藤田茜さんなんですよ。なぁ。ダンスがちょっとエッチなくらいしかもう言えないのだけれど。パフォーマンスに関しては3rdの時よりかなり良くなっていた気がする。特にダンス。

 

◇20.YELLOW / Le☆S☆Ca

 跳ぶよーって言われたから通路で滅茶苦茶跳んだ。植田ひかるさんと吉井彩実さんが手を振ってくれたのが嬉しかったです。誰だよ藤田茜って。そんな恥ずかしい名前の奴知らねぇわ無名声優か。

 

◇21.14歳のサマーソーダ / Sanbon Ribon

◇22.セカイのヒミツ / Sanbon Ribon

 新曲はまぁ妥当として、セカイのヒミツだった。完全にClover x Cloverの気分だったんだけど。MCの「ドレミファソラシの次には何が来るかわかりますよね」みたいな曲紹介正直滅茶苦茶好き。

 

◇23.SAKURA / WITCH NUMBER 4
◇24.星屑☆シーカー / WITCH NUMBER 4

 next artistがWITCH NUMBER 4の表示になってステージが暗転すると同時に、僕はもう完全に「行くよ」か「ラバラバ」警戒警察だったんですよ。今までSiSHとかNI+CORAとかサンボンは新曲と2nd Albumの曲やってたじゃないですか。それはもう星屑☆シーカーとラバラバしかねぇじゃんって思うじゃん。SAKURAかーいって感じ。冬なのにSAKURAかーい。MCでも触れてたけどモニターの演出が良い。桜色とキャラの色が弾けていくのが。

 星屑☆シーカーはもう完全にただ楽しい。トロッコだったから演者が近くで見れたのと、サビの星作って丸作るやつの振りコピ楽しすぎじゃねぇか。まぁあんまりしてる人いないのだけれど。あと井澤詩織さんが動き回っててレスくれるのがずるいやんって話。

 

◇25.Crazy Girl’s Beat / 4U
◇26.TREAT OR TREAT / 4U

 すげぇ跳んだしすげぇコールしたしすげぇ疲れた。でも楽しい。4Uのワンマン行ってないからかなり久しぶりだったんだけど、やっぱり楽しかった。CD音源だとそこまででもないんだけれど、ライブ映えする曲はいいなぁ。

 

◇27.パフェ・デ・ラブソング / 4U
◇28.プレゼント・フォー・ユー / 4U

 CD音源では聞いたことあるけど生では聞いたことがないので割りとまったり聞きました。プレゼント・フォー・ユーで終わるのかと思ってたけど違ったんだね。ウメとエモがヒナの方向いて歌ってたのがエモエモのエモ。

 

◇29.Lucky☆Lucky / 4U

 MCで「友達」って行った瞬間に完全にHello...my friendやんけって興奮したんだけど「家族」って続いてあぁってなって1日目と同じLucky☆Luckyだった。正直ドラム捨ててトロッコに乗るの滅茶苦茶面白い。シュールな笑いが押し寄せる。

 

◇30.KILL☆RER☆TUNE☆R / 777☆SISTERS

 楽しさが楽しい。キラチュナとフンバレなしでナナシスのライブと言えるだろうか、いや言えない(反語)。今回はCメロのシンガロングなし。

 

◇31.僕らは青空になる / 777☆SISTERS

 俺達は青空になったんだよ。モニターの階段上っていって青空になる演出は好き。でも本当のところ、メモリアルライブ1曲目の僕らは青空になるに勝てるそれは今後も出てこないと思う。あそこで「僕らは青空になる」はもう完成形になっていて、演出パフォーマンス含めてあれ以上のものは出せないと思う。それほどまでにあれは完成されていたんだ。

 

◇32.FUNBARE☆RUNNER / 777☆SISTERS

 I☆KU☆ZOOOO!!!!!!!!って感じ。ナナシスの楽曲全部を通して多分この曲が一番楽しいかな。コールもそうだし開場の一体感というかなんと言うか、そういう雰囲気も含め。勿論曲も歌詞もいいけど。この曲がねぇと始まらないって感じ。惜しむらくは恒例のバトンを渡す振りが最後以外トロッコだったので見にくかったこと。3rdもメモリアルもセンターステージだからかなり見やすかったなぁ。トロッコにはトロッコの良さがあって、特に1階席とかだとすごい見やすいかな。別にトロッコ否定派では全然無いんだけど、やっぱり流石に12人でトロッコはどうなのかなぁとは思いましたけどね。人数入れるために花道とセンターステージ削ってるからまぁ仕方ないと言えば仕方ないんだけれど。もっとデカイ箱でやろうよ次は。

 個人的な楽しみ方として大体こういう動く曲とか終盤辺りは井澤詩織さんがでろんでろんに疲れててだらだら汗かきながら観客に手を振ってファンサービスしてるのが見てて微笑ましくて愛おしいので是非見てみて下さい。

 

◇33.スタートライン / ALL CAST

 メモリアルライブの時もそうだったけれど、スタートラインでライブが終わるのはとてもずるいセットリストだと思います。1日目はハルとニコルが、2日目はハルとムスビがセンターで歌い上げてくれました。スタートラインの名の通り、ライブは終わるけどここで終わりじゃない、また始まるんだという想いがこっちまで伝わってきますね。次の5thに期待しましょう。少し残念だったのはキャストが生声で挨拶する時にBGM切ってなかったので後ろの方まではほとんど聞こえてこなかったことです。次は改善して欲しい。

 

■/

 今回のテーマでもある「なんでもないような日のお祭りのように」という言葉に相応しいいい意味でごちゃごちゃしたライブ。エンターテイメントに寄ってないというか、「普通に楽しい」ライブでした。メモリアルライブの時みたいにそこまでテーマ性も高くはないし、演出も凝ってはいないけれども、ただ見ているだけで楽しい。楽しむために楽しむライブでした。

 藤田、お前覚えとけよ。6度目はねぇぞ。

 

 

 

 

 

 

君がいたあらゆる場所

◇/0

 「何かができない」というのがすごくコンプレックスになっている人も多いと思うけど、時には「何かができない」ことが自分にとってすごくいい環境を作ることもあるんですよ。

(サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法/大槻ケンヂ)

 

 

◇/1

 

 サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話か涼宮ハルヒの憂鬱の中の話だけれど、それでも僕がいつまでサンタクロースなどという想像上の赤服のおじいさんを信じていたかと言うとこれは確信を持って言えるが最初から信じてなどいなかった。

 田舎の地方都市の幼稚園ではクリスマスイベントなんて催事は開催されなかったし、母親がサンタクロースにキスをしているのを目撃したわけでも、深夜にクリスマスプレゼントを枕元に置く両親を寝ぼけ眼で見ていた訳でもないのに1年に1度しか現れないプレゼントをくれる海外のおじいさんを訝しんでいた僕ではあるのだけれど、残念なことに自分という物語の主人公が自分ではないということに気づいたのは相当後になってからであった。

いや、本当は気づいていたのだろう。ただ気づいていないふりをしていたのだ。自分には自分の知らない秘められた才能だとかセンスだとか、そんなものがあると信じて疑わなかったのだ。そんなもの、ある訳がないのだけれど。

 

 恥の多い生涯を送って来ました。

 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。

 勉強に関して特に困ったことはなかった。俗に言う要領がいいというやつで、大した勉強をしなくてもそこそこ頭が良かった。自慢ではないが成績はそこそこ良かったし、受験勉強をした記憶もない。ろくに努力もせず少し難関くらいの私立大学に入った。自分は頭が良いんじゃないかなんて錯覚したこともあるが、息をするかのように勉強をする信じられないような超人がこの世には存在するのだ。井の中の蛙大海を知らずというやつだ。それに打ちのめされる前にそのことは理解していたし、どうという訳でもなかった。ろくな努力をしたことがないし、する気もなかった。

 運動もろくにしなかったので、運動部に所属した経験もない。一方文化部に所属した経験があるのかと聞かれれば、残念ながらそれもない。適当に、なぁなぁで生活をしてきた。ゲームをし、本を読み、小説を書き、アニメを見て、映画を見て生きてきた。だからってそれに対して真剣に向き合って生きてきた訳でもないのだけれど。

 ゲームを真剣にやるといって練習をしていても毎日凄まじい量の練習を行っていた訳ではないし、そこそこゲームが上手いレベルの話であってプロになれるほどの実力がある訳でもなかった。そこそこ、要領がいいだけ。もっと努力している人なんて、上手い人なんて掃いて捨てるほど居る。そんな人たちですらプロになれないのだ。

 読書にしたってそうで、他の同年代の人と比較して読んでいるというだけのレベルであって、それ以上でもそれ以下でもない。好きなミステリと好きな評論と哲学書を読んで終わり。勿論それを読んで何かを感じることは少なからずあったが、所詮そこで終わりだ。受容したものを換骨奪胎し、アウトプットを積極的に行っているわけでもない。

 小説を書いたことがある。こう表現しているが、勿論出版したことなどある訳がない。掌編も短編も長編も書いたことがある。賞にも応募したことがある。これはいけるんじゃないかなんて夢を見たこともあるけれど、そんなうまく行くこともなく大体が一次選考かよくて二次選考落ち。当たり前だけれど物を書くという才能もセンスもないのだ。次第に書く量は減っていった。

 

 自分には才能がないことを、憧れた何者にもなれないことを内心では理解してしながら、認めたくなかったのだ。大した努力もせずに、一人で勝手に舞台から降りて行って、傍から見たらセンスがないことなんて丸分かりで、道化にさえなれていないのだけれど。

 何者にもなれなかったのではなく、その実僕は何者かになろうとさえしていなかったのだ。だってそうだろう。何者かになった人は皆すべからく努力をしているのだ。血の滲むような努力と、一握りの運でそうなっているのだ。対して自分はどうだ。何かをしてきたか。努力をしてきたか。才能がない、何も持っていないことを言い訳にして何もしてこなかった。何もしてこなかった結果がこれだ。日々を怠惰に生きているだけ。その場だけうまくやり過ごして、本質を見極めようともせず。何者かになるということの定義が誰かに認められる、承認欲求に関わることだとして、だからこそ自分から行動しなければならないのだ。待っていて何かが好転するということは、往々にして決してないのだから。何も持っていなくても、何か出来ることはあるはず。「自分にしかできないこと」ではなく、「自分にも出来ること」を。誰しもがそうやって生きているのだ。僕が思う何者かになった人は、その人からすればまだ何者にもなっていないかもしれないし、皆日々をそうやって少しずつ良くしようとして生きているのだ。皆そうしている。殆どの人が誰かにとっての何者かになることなんて、殆どないのだ。妥協して、上手く折り合いをつけているのだ。ちょっとした、小さな積み重ねが後に繋がるのだ。だからこそ、自分にも出来ることとして、その一歩として筆を取ろうと思う。自分が憧れた何者かに、少しでも近づけるように。

 何者にもなれなかった僕が、何者かになれた人に憧れるのは至極当然全うな流れであって、それは避けられないことだった。その偶像崇拝の対象は、何だって良かったのかもしれない。結果としてそうなっている訳で、意味はなかったのかも知れない。崇拝すること自体が目的で、対象はどうでもいい。心理学で言うところの投影の対象として、それが必要になっていただけなのかもしれない。動機は不純でも、きっかけが不明瞭でも、それでも今現在その何者かになれた人を好きでいる気持ちだけには偽りはないと胸を張りたいから。虚飾に塗り固められた自分の中で、支えになるその気持ちだけは嘘ではないと叫びたいから。

 そんな理由で、僕は言葉を紡ぐ。

 

◇/2

 先日、2018年2月17日と18日に行われたLAWSON presents TrySail Second Live Tour “The Travels of TrySail”の感想になります。

 事前知識として、僕が藤田茜雨宮天のオタクであることと、肉食動物なみの視野しか持ち合わせていませんので、見えてない部分や見当違いの所がおそらく多いと思います。バイアスがかかっている部分も有ります。併せて、凄まじく面倒くさいこじらせた人格を肉体にインストールされているので、批判的な物言いになることが多いです。良いものは良いと言いますが、余り良くなかった部分は良くなかったとはっきり言います。特にセットリストに関しては、TrySailの3人が関わったことが雑誌やラジオ等で明記明言されていましたが、それについては思うところがありますので語調が強くなることもしばしばあります。ご了承下さい。

 

 ネタバレもゴリゴリしますので、まだ見たくないよって人はご注意を

 

 

 

 

 

■セットリスト

01:TAILWIND
02:whiz
03:Baby My Step
04:バン!バン!!バンザイ!!!
05:ホントだよ
06:Eternal(Day2:ナイモノバカリ)
07:カラフル(Day2:Eternal)
08:フワリ、コロリ、カラン、コロン(Day2:花に赤い糸)
09:Journey
10:ひかるカケラ(ハモリver)
11:散歩道
12:朗読劇
13:Sail Out
14:センパイ。(Day2:かかわり)
15:パーリー☆パーティ(Day2:chip log)
16:Youthful Dreamer
17:High Free Spirits
18:コバルト
19:disco
20:primary
21:adrenaline!!!
En
22:僕らのシンフォニー(Day2明日も晴れる)
23:WANTED GIRL

 

△01:TAILWIND

 2nd Albumを引っさげての全国ツアーの始まりは、王道と言っても過言ではない2nd Album「TAILWIND」から表題曲の「TAILWIND」。曲調としてはあまりライブ映えというか、やや盛り上がりに欠ける曲調ではあるものの、じゃあセットリストの何処に入れるのが相応しいのかと問われれば頭を抱えることになりそうなのでこの位置で、この位置がいい。歌詞に散りばめられているワードとタイトルから考えるに、1stで出航したTrySailという船の旅の続き、これまでとこれからを表現した曲だと考えているので、そう考えるとまたこの位置に置かれたことも意味があると思えてくる。

 1st tourのスタートを切ったSail Out(出航)に引き続き、追い風の名に相応しいライブの始まりを告げる曲になる――はずであったし、そう信じて疑わなかったのだけれど、結果として少し出鼻を挫かれた。それもライブの醍醐味と言われればそれまででしかないのだが、音響が余りよくなかった。1日目は特にマイク音のバランスが悪く、僕は大層な耳を持ち合わせている訳ではないので聞くに堪えないというほどで全くなかったものの、それでもやはり違和感を抱いたので、音楽に造詣が深い人はかなり気になったのではないだろうか。2日目では改善されていたので単に音響の問題だと思うのだけれども。

 Youthful Dreamerもそうだけれど、三角形を作る振りが好き。

 

△02:whiz

 追い風を受けて加速した船が風を切って大海原を進んでいる光景をイメージしたセットリストなのかなという印象を受けた。whizの歌詞にも「これから」の未来の話と道の先を想起させる部分があるのでそれを考慮してのことなのかなと。

 この曲がかかると同時に崩れ落ちるオタクやガッツポーズするオタク、おもむろにウルトラオレンジを折り始めるオタクなど様々なオタクが見受けられるが、個人的にはそこまで思い入れが強い曲でもないので凄く刺さる曲という訳ではない。

 完全に余談になるのだけれども、whizには風を切るピューピューという音だけではなくてアンフェタミンの意味もある。アンフェタミンと言われると馴染みがないかもしれないが、日本で言うところの覚醒剤である。依然アメリカ合衆国では空軍のパイロットが集中力を高めるのに使用されていたこともある。オタクがこの曲で高まっているのはその所為もあるかもしれない。もし覚醒剤についてあなたが知りたければ、今すぐブレイキング・バッドを見よう。しょうもないサメ映画と比較するまでもなくかなり面白い。

 

△03:Baby My Step

 定番中の定番の盛り上がり曲なのでこの序盤で来るとは思っておらず驚愕の表情を浮べざるを得なかった。会場を盛り上げる為、そして自分達を盛り上げて会場との一体感を得て次に繋げる為の序盤での選曲だったのかなと。振りコピとコールを通じてライブと言う空間を熱狂で支配させたかったのかと。一体感を作って盛り上がれる曲をこのタイミングで差し込むということ第一にを考えたセットリストなのであれば、それはおそらく他の盛り上がる曲より適切だ。個人的にはパーリー☆パーティのオタクなので、ここに持ってきても良かったと思うのだけれども。

 個人的には凄く大好きな曲で、とは言ってもそれは振りコピやコールでも曲が好きという訳ではなくて――多少はそれもあるだろうが――演者が楽しそうに舞台で歌って踊っているということが大きい。別に他の曲だって楽しんでやっているだろうが、TrySailの現場に関しては、一体感を重視していることが多い、としばしば言われるし、実際そのライブに参加してみて傾向はあると思う。奴らはドラゴンボール孫悟空なのだ。ちょっとだけ分けた観客の元気を、何倍にもしてパフォーマンスで魅せてくれる。楽しそうにしている演者を、推しの姿を見て楽しくないと感じる人がいるだろうか。いや、ない。思わず修辞的疑問文を使ってしまうくらいにはこの曲が好きだ。

 

△04:バン!バン!!バンザイ!!!

 短めのMCを挟み、2nd Albumより初披露の新曲。MCでも話があった通り、振り付けを観客と一緒に出来る様にしているから一緒にして欲しいとのことで、Baby My Stepで盛り上がった熱を冷めさせないように上手く盤面のテンポと取ってのこの曲。振りをして欲しいということなら事前のMCで振りの説明をしてもいいのではないかと当然の疑問を抱いたが、曲名の通りバンザイを主軸に置いた構成の振りになっており初見でも合わせやすい振りだったので問題なし。一体感を作りやすい曲でした。振りコピも揃うと綺麗なので楽しいですね。

 この曲の時に麻倉ももがマイクを頭へ大橋彩香ごちんしてたのが可愛かったと後に麻倉ももオタクに聞いて知ったのだけれど、前述の通り僕は視野が極端に狭いので全く持ってこれっぽっちも見えていなかった。もう少し全体を見れるようにしたい所存。

 

△05:ホントだよ

 続けてホントだよ。Baby My Stepからの流れで前半部分の締めとなる曲。人気且つ盛り上がりのある曲で、会場との一体感を得てから進むこの構成は良かったのではないかと。何曲目に来ようが盛り上がれることには盛り上がれるだろうけれども、例えばこの曲が2曲目だったとしたら十全に盛り上がることは少し難易度が上がる。会場の熱を維持するためにもMCを挟むこともどうかとは考えられるし、いい位置です。

 「面倒臭いなんて言わないで」の雨宮が可愛いということは各所で伝聞しますが、個人的な意見としてはこれは麻倉ももの為にある曲なのかなと。Cメロからの流れで一気に彼女が流れを持っていきますから仕方がない。関西出身ではないオタクには今回の「おおきに」は刺さったのではないだろうか。僕は関西出身関西住みなので殆ど響かなかった。ただ、ツアーや地方公演の楽しみはこういう所もあるから良いのでしょう。次の会場では何て言うのかななんて予想するのもライブの楽しみですからね。

 

△06:Eternal(Day2:Eternal)

 前半戦が終了し、衣装チェンジ兼ソロ曲コーナー。1日目と2日目でソロ曲の順番が入れ替わっており、次に誰が出てくるだとか何の曲を歌うのだろうだとか楽しみでした。2日とも書くのが面倒読みづらいと思うので人物で分けて書きます。曲順は前後します。

 Eternalに関してはかなり思うところがある。大阪での2日間のツアーを通して、雨宮のソロ曲コーナーは同じ曲を2回歌っている。勿論、誰しもが2日間とも参加する訳ではないので2日とも同じ曲だろうが全く問題はないのだけれど、そうは言ってもそれはどうなんだろうかという気持ちを抱かざるを得ない。そりゃまぁ去年にソロライブを行っているし、一番新しいシングルなのだから、売る意味も込めて歌うのはマーケティングとして当然なのだろうと思うけれども、それにしたってどうなのと言う話だ。現に残り2人は両日同じ曲を歌っていない。セットリストを全て自分達で決めたわけではないだろうし、他の意志は介在しているだろうが、折角2日間も公演を行うのだから別の曲でも良かったと思う。

 確かに、曲の完成度は高かった。去年のソロライブよりも成長が見て取れた。特に2日目は今までの中で一番の出来だった。良くも悪くも年末の中野でのライブ以降吹っ切れたというか、迷いが無くなった、少なくなったかのような印象を受けた。昨年のTAILWINDリリースイベント以降見ていて不安になる面も確かにあったが、少なくともツアー大阪の舞台にその彼女はいなかった。確かに自分が思う自分らしさと、他人が思うらしさの乖離について悩んでいる部分があったかのように思うが、歌う姿を見ているとそこに関しては取り敢えず一先ず迷いはなくなったのかなと感じる。もしかしたら、自分が得意な曲を初日や初公演に歌って自身をつけてライブに望みたかったのかもしれない。はたまた単にマーケティングだけなの意志の可能性もある。本人ではないし社員でもないのでそこに含む言外のものが何であるのかを私が知る術を持ち合わせていないのだけれど、少なくとも一抹の不安と言うか懸念を抱くには十分過ぎた。ともあれ、ツアーを最初の2日間で批判してこき下ろすのもお門違いと言うものなので、一先ずここでこれに関しては筆を置く。

 

△07:カラフル(Day2:花に赤い糸)

 カラフルに関しては正直ソロ曲として妥当な選択だし予想はしていたのでまぁそりゃそうだろうなと感じる一方で、花に赤い糸は完全に予想だにしていなかったので意識の外からフルスイングで頭をふり抜かれた。僕は抑えましたが、連番者が倒れ込んでいたので誰しも同じような気持ちだったと思う。曲としては花に赤い糸は好きだが、正直言ってここで持ってくることは意外だった。公演前に聞けたらいいな程度の話をしていたが、まさか本当になるとは。カラフルとNo Distanceだろうなと大体の人が思っていただろうし、いい意味で裏切られた。

 麻倉ももについては僕はあまり語る言葉を持ち合わせていないのであれだが、強いて言うなら麻倉もも麻倉ももだなと感じた。彼女を彼女たらしめているものの片鱗をこの2日で感じた。麻倉ももに関してはもっと詳しいオタクがいるのでその人に任せます。僕には荷が重い。

 

△ 08:フワリ、コロリ、カラン、コロン(Day2:ナイモノバカリ)

 そうだろうなという曲のチョイスだった。自分が公演前に考えたものと相違なかったし、まぁ演者からしてもそう選ぶだろうなと感じた。特に言うことはないセットリスト。

 1日目に関しては他の方も指摘しているだろうが、おそらくイヤモニの調子が良くなく、本調子が出さなかったような印象を受けた。対して2日目のナイモノバカリは凄く良かった。リリースイベントに参加していないので初見でわくわくしたということと、単にCDを購入した時から曲が好きだったということも相まってとても良かった。ナイモノバカリやDaisy Daysの歌詞って夏川椎菜自身のことを表しているとて考えていて、そう考えると非常によく出来ていて刺さる。雨宮天麻倉ももは金太郎飴で、何処からどの角度で見ようがそれはもう紛うことなき雨宮天で、そして麻倉ももあってそこは揺るぎないのだけれど、夏川椎菜は見る角度によって表情を変えるんですよ。それが楽しいからライブではついつい夏川に目がいく、なんてこともあるくらいですからね。一挙手一投足の仔細が綺麗なのも素晴らしい。もっとも、この大阪でのライブを通して改善点もいくつか見えてきていますが。そこはまだ初日なので後半までに仕上げていってほしい。

 

△09:Journey

 ソロ曲からしっとりとした曲が続く。

 2nd Albumの中でもTAILWINDとJourneyってかなり重要な所を占めている曲だと考えていて、実際そうだと思うんですよ。旅の名を冠しているように勿論それがテーマとしてあるのだろうけれど、それだけでなくこれまでとこれから、未来の話をしている曲だと思っていて、だからこそもう少し後ろの方に来るのかなと考えていたのでちょっと意外でした。

 Albumの中では一番好きで、切ないながらも力強い歌詞が込められたこの曲に期待していたのだけれど、だからこそ少し肩透かしを喰らった。偏に音響の所為であって特に演者側は別に何も悪くないのだが。それを考慮しても素晴らしかったと思います。特に最後の3人がそれぞれスポットライトに照らされた舞台に踏み出す瞬間が。これからを強く感じさせる演出に思わず目頭が熱くなりました。

 

△10:ひかるカケラ(ハモリver)

  恒例になりつつあるハモりを定番のあの曲で。いつもとはまた違った印象に仕上がっていて良かったです。高音の伸びというよりも低音がしっかりと聞こえてきて、しっかり練習したんだなと感じました。とは言ってもまだツアーは始まったばかりで、これが完成形かと問われれば、決してそうではないと思ってます。ツアーの最後にはもっと良くなったひかるカケラが聞けるかと思うと、今から期待に胸が高鳴ります。

 

△11:散歩道

 座って聞くしっとりとしたゾーンの終わりは新曲でした。事前情報として朧げながらどんな曲かは提示されていたものの、実際のところはこれが初披露なわけで、どんな曲だろうとわくわくしていましたが、実際に聞いてみて大変良い曲でした。完全に今回のセットリストに於けるダークホースかなと。

 落ち着いたワルツのメロディとオルゴールの音色、操り人形のような振りが印象的。散歩道という明るさを抱かせるタイトルとは対照的に別れを強く感じされる曲。全然関係ないんですけれど、操り人形というと、個人的にからくりサーカスを思い出すんですよね。特に終盤の勝と鳴海が再会するんだけど再会せずに背中合わせで共闘するシーン。いつ見ても泣きそうになる。

 まぁからくりサーカスか面白いという話は置いておいて曲の話をば。正直色々な考えがあると思うし、発売してない曲に余りとやかく言うのもあれなので、僕が2日間で感じたことを。そこまで集中して見れなかったので細部は甘いですし、僕は捻くれているのでチェス盤をひっくり返してトンデモ理論と衒学を振りかざした解釈をしますのでそんな訳ねーだろみたいな意見が大半だと思いますが。

 まず特徴として挙げられるのが、オルゴール、操り人形のような振り、ネジを回す振り(これに関してはあったか怪しいけれど)。まぁ凡そ考えられるのはネジを回してオルゴールが動き出し、操り人形がオルゴールの上で動き出す、みたいな感じでしょうか。ここでトンデモ理論を振りかざすのでそのそれぞれを分けて考えます。

 まずネジを回すという動作。これは言うまでもなく始まり、物事の始点を表していると考えます。

 次に、オルゴール。オルゴールの特徴としては、鳴り始めると最後には鳴り終わるまで音を止める機構が存在しないこと。音色そのものには変化がつけられないこと。基本的にきちんと手入れをしていれば劣化しにくいこと。音の強弱がつけられないこと(厳密に言うと強弱はあるが)などが挙げられる。ここから導き出されるのは一時的なものでなく恒久的なもの、変わらないものということ。

 そして操り人形。操り人形とはその名の通り、何者かに操られている人形であって、操っている何かがそこには存在していなくてはなりません。そして往往にして何かしらの作品に出てくる操り人形は、何か、例えば運命などに翻弄されて(操られている)ことのメタファーとして取り入れられることが多い。かの有名な映画、ゴッドファーザーのタイトルロゴに操り人形を操る手が写っているのは有名な話ですね。

 最後に歌詞ですね。一番は比較的明るい歌詞で、「さよならしようか」に対して、「またね 」が出てきます。つまり、明確な別れを表現してはいないのです。また会えるのだから。しかし、曲が進むにつれて別れの色は濃くなっていきます。最後のサビにも「さよならしようか」「またね 」出てはくるものの、ニュアンス的にはかなり重い別れなんですね。歌詞の詳細まではメモをしていないして覚えていないですが。

 以上のことから衒学を弄するに、変わらないものと変わってしまうものを表した歌ではないかと。さよならとお別れをするのだから少なくともその場に2人は存在していて、曲の進行は年月の経過を表している。その中でそれぞれの人物が進む先というのが操り人形の示す運命そのもので、オルゴールがその経過と変わらないものを表していて、散歩道というタイトルが変わるものを表現しているのではないのかなと。そもそも散歩道というタイトルのつけ方に違和感があったんですよ。作家の森博嗣さんはタイトルを一番重要視していてタイトルを考えている時間が一番長いだなんて仰っていましたが(封印再度<Who inside>、数奇にして模型<好きにしてもOK>辺りは凄過ぎて何も言えねぇ)、名は体を表すようにタイトルって意味があるんですよ。そりゃもう当たり前に。ここまで明確に別れを感じさせる歌で散歩道という明るいタイトルは余りに似合わないじゃないですか。だから意味があると思うんです。1番から最後のサビまで歩いているのは1番の頃、幼年期の頃に歩いていた散歩道、確かにそれは散歩道なのだけれども、年が経つにつれて歩幅が大きくなり、また歩いているのは当時の散歩道なのだけれど、昔の散歩道とは何処か異なっていて、分かれ道になっている。あるじゃないですか。僕もやったことがあるんですけれど、大人になってから自分が通っていた小学校の通学路をなぞるの。昔は遠く感じたのに、今では歩幅のせいで近く感じたり。あのお店まだ潰れてなかったんだとか。こっちの道は再開発で綺麗になってかつての面影はないとか。そういった感覚を感じましたね。変わらないものと変わるもの。あの時君と歩いた散歩道は、今歩くとやけに短く感じて。あと数歩で終わってしまう。これじゃ別れ道だね、なんて自嘲したりして。名残惜しいけどもう行くよ。じゃあね。さよならしようか。またね。

 

△12:朗読劇?

 普通に良かったですね。朗読劇というほど大それたものではなくて、どちらかというとバライティ番組のそれでしたが。

 割と朗読劇って当たり外れが大きい印象で、面白い回は面白いんだけど微妙な回を引くと微妙な感じ。特にツアーだと割とそれは顕著で、勿論全員が全員全通するだなんてことは考慮されていないので単体で見ても大丈夫なようになっているのだけれども、そうは言ってもやはり微妙な繋がりは全体を通して確かにあって、そこに関してはこう何というか言いようのないもやもやを感じる部分があった。 そういう点ではこの今回の寸劇コーナーは手放しに楽しめる。良い意味でも悪い意味でも。ただ、面白くなるかの大部分を演者に委ねているというのがどう出てくるのかが気になります。大阪は面白かったけど他ではどうなるのやら。また、従来の朗読劇よりも時間が短くなっており、テンポを損ないにくくなっていたのも嬉しい点。1曲でも多くの曲をやろうということでこうなっているのだとしたら、喜ばしい限りで。

 

△13:Sail Out

 朗読劇を挟んで後半戦はSail Outから。怒濤の後半戦への出航という意を込めて。寸劇コーナーで寄港していた船が出航するという思いも少なからずあるのかなと。この段階で皆の好きなあの曲もあの曲もまだ歌ってないぞというわくわく感と期待を高めるのに十分すぎる選曲。1stツアーでは1曲目を務めた曲ですからね。後半戦の、始まりのはじまり。

 最後のサビの前の3人で手を合わせるところが最高に最高で、僕は毎回最後に重ねて4人目の船員になりきっているのだけれど。まぁ、普通に楽しい曲ですからね。

 

△14:センパイ。(Day2:かかわり)

 日替わり曲コーナーそのいち。センパイは毎回毎回馬鹿の所を楽しみにしている雨宮のオタク。もう2番入った時からあいつどうやって言ってやろうかなってちょっとにやけてるんですよね。それがまぁ憎たらしいんですけど可愛くもあるので。大阪の馬鹿に関しては割と力強い叫ぶ感じの馬鹿でしたね。初日地方ということもあって方言っぽく来るのかとも思っていましたがそうではなく、豪速球ストレートでした。

 かかわりは曲としては好きな曲で、サビの振りとか凄い好みなんですけれど、殆ど記憶にないんですよね、何故か。どうしようもねぇや。

 

△15:パーリー☆パーティ(Day2:chip log) 

 日替わり曲コーナーそのに。全国1億2000万のパーリー☆パーティオタクによりパーリー☆パーティの為のパーリー☆パーティ。凄いこの曲好きなんですよ。でも正直歌わないだろうなだなんて考えていたので、前奏が入った瞬間に思わず溜息が出ましたね。マジか、と。もうね、マジか、と。うん。パーリー☆パーティはかなり好きな曲で、見ていてダンスも楽しいし、曲のリズムも心地いいし、コールも楽しい万能曲なんですよ。マカロンドラゴンも可愛いし。楽しみにしていたし、楽しもうと思っていたし、実際十二分に楽しんだのだけれども、まぁでも雨宮が歌詞飛ばしたのは気になりましたね流石に。だからこそ、完璧な状態の、完成されたこの曲をツアーでもう1度見たい。僕は全通しないので見れない可能性もあるのだけれども。こっちは金を払って、演者は曲がりなりにもその道のプロで、それでを生業としているのだからちゃんとしろだなんて言うつもりは別に毛頭ないけれども、期待していただけに悔やまれる。願わくばツアーで再度リベンジを。

 chip logもパーリー☆パーティと同様にコールが楽しい曲ですね。ここ、次はBraveSailかななんて予想してみたりしちゃったりして。なんちって。正直この曲をライブで聞くのは相当久しぶりだったのですが、おそらく他の人もそうでしょうが、それなのに1日目のパーリー☆パーティと比較してかなり観客の声か大きくて驚きました。リリースイベントで聞いた時も、そのあと聞いた時も、そこまでコールが大きかった記憶はないのだけれど、この日は凄くコールが大きかったですね。コールで3人に力を与えられることが出来たら、それはそれは素晴らしいことだなって僕は思う訳です。ついでに夏川が電車事故起こしてたのでそこも改善してもっといい曲を見せてくれ。

 

△16:Youthful Dreamer

 ど定番もど定番。衣装チェンジから繰り出される定番曲は安定して頭をフルスイングで振り抜かれる感覚。衣装も3人それぞれのカラーが入っていて良きかな。というか衣装チェンジ、両日とも2階席だったんですけど、薄っすらと衣装チェンジしてる3人が見えて何とも微笑ましかった。

 この曲に関しては余り語るところもないですね。もう既にかなり洗練されているので、演者も観客も。ひとつ言うなら2日目のイントロというか、曲に入るまでのイントロの音楽。あれは駄目でしょう。おいおいYouthful Dreamerだと思ってたら知らない音楽鳴ってんぞ感。まさかの新曲かとざわつく会場。かと思ったらやっぱりYouthful Dreamerかーいみたいな感じ。観客を楽しませて来る感じがずるい。

 

△17:High Free Spirits

 この曲も大して言うことないんですよね。もう割と完成されているというか。夏川が何て煽るのかとか、最後のサビの夏川が銃を撃つ振りが可愛いだとか。別に僕は肯定派でも否定派でもどちらでもないのだけれど、自分からは言わないが、回を増すごとに仕上がって行くイエッタイガーファイボワイパーか実はちよっとだけに楽しみだったりなんかしたりして。昔に比べて露骨に完成度が上がってて成長を感じる。別に演者見てるから隣で叫ばれようが僕はどうでもいいんですよ。

 

△18:コバルト

 割とこの曲セットリストにないんじゃねなんて思ってたけど意外とあった。別に雨宮天の曲って訳じゃないけれど、なんかその印象が強いですよね。開幕叫ぶ奴がいるからかな。まぁ、そんなことはどうでもよくて。何かコバルトがやたらキレキレだったのが印象的。雨宮って手を振る時ガキみたい無邪気な顔で目を細めて大振りで手を振るんですけど、またそれが見てて楽しそうで、こっちまで楽しくなってくる。あそこまで楽しそうな雨宮のコバルト、後にも先にもここでしか見れなかったんじゃねぇかなって。終演後のポータル会員限定の動画、案の定雨宮お前メタンフェタミンでも摂取してんじゃねぇかって感じの動きと言動で、見てて楽しかったです。吹っ切れた奴に敵はいねぇからな。

 

△19:disco

 初披露。ある程度会場をあっためてからのこの曲は、そこそこ刺さっていたんじゃないかと思う。キャッチーなメロディーとそこそこあるコールに簡単な振りコピ。楽しい要素が詰め込まれていてもあまり楽しめなかったのは、僕自身がdiscoを聞き込んでいなかったことですね。もっときちんと聞いておけばもっと楽しめたのにと思うと悔しい。僕は次は名古屋公演なのでそれまでにしっかり聞き込んで臨みたいと思います。

 

△20:primary

 公演前に公園で(ここ笑うところです)来て欲しいなーなんてオタクと話していたら現実になってしまった曲。アリーナ公演ではトロッコでの曲だったので、この曲が振り付きで披露されるのは実に1stツアー大阪以来(確か)。1年飛んで1ヶ月振りな訳ですよ。そりゃもう高まるしかないってもんで。

 見ていて可愛いし楽しいダンスだななんて思うんですけれど、この曲のダンスってかなり難しいと思うんですよ。特に足捌きとかね。それを普通にやってのけたっていうのはやはり彼女たちの努力の賜物で、感慨深いところがありますね。この曲を敢えて終盤に持って来た意味。原点の、原初の名を持つこの曲を最後に持ってくる意味。成長と年月の経過をひしひしと感じさせる曲でした。

 

△21:adrenaline!!!

 最後は盛大に盛り上がって終わろう的な感じですかね。この曲は正直、アリーナ公演神戸でのダブルアンコールを最前で見た僕からすればなかなかそれを塗り替えられていないのだけれども、それでも成長は感じられましたね。アリーナ公演、舞台が大きくなればなるほど感じていた、折角の広いステージを狭く使いすぎるという課題。3人で行う振りがある以上多少は仕方ないものの、それでも広いステージをわざわざ狭く使うのは勿体無いぜってことで、今回の大阪でのこの曲は良く動いていましたね。1階席の端っこの方だった人は凄い嬉しかった話じゃないでしょうか。確か1stツアーのBDでだったと思うのだけれど、明日も晴れるのラララの所でなるべく遠くまで、観客のところまで行きたいと話しているところがあったと思うんですけど、実際今回もかなりステージを縦横無尽に動き回ってくれて、限界までステージ端にいるから間に合わずに走って戻ったりして。ファンを大切にしてるんだなと切に感じますね。雨宮、お前のことだぞ。

 

△22:僕らのシンフォニー(Day2明日も晴れる)

 アンコール1曲目。今後どう変わっていくのかは分からないですが、取り敢えず大阪では日替わりでしたね。凄い盛り上がる僕らのシンフォニーと、少し対照的にしっとりとしながらも一体感を感じて盛り上がる明日も晴れる。いいチョイスですね。アンコールとして申し分ない内容でした。

 

△23:WANTED GIRL

 曲自体に全く罪は無いことを先に述べておきますが、それにしたって控えめに言ってもクソだなって、僕は思う訳ですよ。さも当然のようにアンコール告知して宣伝して新曲を披露して。アンコールをセットリストに含めて考えるなということは僕が割と誰の何のライブに行っても常々思っていることで、演者も観客もアンコールがあって当たり前のような気持ちでいるなってことで。予定調和のアンコールって正直言って薄ら寒いんですよ。観客が払っているチケット代金というのはこの場合adrenaline!!!までであって、アンコールは演者の善意のサービスなんですよ。次が最後の曲と演者が言ったならそれは本来紛れもなく最後の曲で、観客の治らない興奮が、もう1曲聞きたいって気持ちなんですよ。極端な話、余りにクソみたいなライブだったら観客はアンコールをしないし、演者もアンコールがあるだろうだなんて考えていたらダメなんですよ。そう言えばあの曲やってないよね、アンコールでやるんじゃない、なんて会話はおかしい訳です。予定されていないから面白くて素晴らしいもので、だからこそ僕たちの中ではアリーナ公演の神戸2日目が至高で最高で痺れたんですよ。アンコールされてなかったら今回は追加公演告知出来ず、物販宣伝出来ず、新曲出来ずですからね。流石にひどい。アンコールに応えて演者が出てきたら観客がスマホいじってるなんて光景も珍しくないですからね。これでアンコールがどうとが言っているのが気持ち悪い。予定されていないアンコールで、実はもう出来る曲全部やったから同じ曲しかないんだよねとか、そう言うアンコールを渇望しているのです。このセットリストのアンコールの部分を演者が考えていたのだとしたら、申し訳ないけれどこの点に関してはがっかりするばかりです。

 曲の感想をば。リスアニに行っておらず、MVを見ただけなので初めて聞く場でした。MVで見た感じではそこまで盛り上がる曲という訳でもなさそうだなと考えていたのですが、実際にその場で聞いて、参加してみるとなるほど確かに盛り上がりますね。ライブ映えする曲ってことでしょうか。まぁ、カップリングの散歩道の方が好みなんですけれどね、はは。

 

◇/3

 ツアー初日の公演としては、物凄く上からの言い方になるけれども及第点かなと。今回の公演を通じて観客演者共々の課題が見えてきたかなと。観客も彼女達自信もパフォーマンスに満足は決してしていないと思うので、何処まで高めていけるかが1つ大きな目標と課題になってくることでしょう。ユニットとしての成長は勿論のことながら、個人個人としても成長をしていってほしいです。ユニットとしての彼女達は現状は今で一先ず打ち止めかなと考えていて、1人1人が個人として成長していくことでユニットとしてもっと高みに上っていけるのだと考えています。まぁ僕雨宮しか見てないよ。その為に、彼女たちにはこのツアーを通じて、何か1つでも成長できたと胸を張れる何かを得て欲しいです。その為には少ないながらファンとして出切る限りの応援をして行きます。

 ライブやイベントって、その時々の一瞬を切り取ったものであって、勿論全てのイベントに行けるなんてことはある訳ないですし、連続性のあるものでは有りません。写真の用に切り取られたその一瞬一瞬に真剣に向き合って、個人としてはしっかりと物事を見、考え応援して行こうと思います。

 次は名古屋でお会いしましょう。

 

 

これからお前を言葉で殴るから、衒学と倫理で抵抗しろ

   ■

 ホールデン・コールフィールドを気取ってライ麦畑にいるわけでもないし、戯言遣いを気取ってER3に行った訳でもないし、九十九十九に成りたかった訳でもない。ディスコ・ウェンズデイに憧れた訳でも、中萱梓を夢見た訳でも、法水麟太郎と重ね合わせたわけでもない。ただ、影響をうけていることについては否定しないけれど。肯定もしないけどね。最近のお勧めは大澤めぐみです。グレッグ・イーガンはお勧めしません。

 読み返しもせず推敲もせずにだらだらと文章を書くとこんなしょうもない文章が出来上がるという例。全くと言っていいほどまるで内容が無いし、伝えたいこともまるでない。伝わることもまるでない。そう、意味がないのだ。何の意味も意図もない。恐ろしいほどに駄文である。「意味のないことなんてないんだよ」なんてさも悟った風に言うやつが偶にいて、そうかも知れないと思うことがあったが、これに関しては徹頭徹尾終始一貫掃き溜めみたいな文章と内容で構成されている。加えて、くそみたいに捻くれた分かりにくい文章で、だ。最後まで読んだとして、残るものは何もない。そもそも私も読んでないし。でもまぁ、それでも君が貴重な時間を、もっと有意義に使える筈の貴重な時間を割いてこのクソみたいな文章を読むことを選択するというのであれば、止めはしないよ。止めはしないが、重ねて言うが、本当に意味は無い。情けないほどに、恐ろしいほどに虚無的な文章に震え上がるがいい。

 

 ■/8

 君だけは覚えていて欲しい。かつて、藤田茜という声優がいたことを。

 

 ■/0

 予てより常々、常住坐臥疑問に思っていることがある。エピグラフの存在意義についてだ。一体全体どうしてこんなものがあるのだろう、それ自体に意味があるのだろうかとしばしば思うことがある。「冒頭には死体を転がせ」なんてよく言われたものだが、死体よりも見る機会が多いのではないだろうか。名文を一行、詩を一文だなんてこじゃれたエスプリの効いたものから、果ては分厚い哲学書やら学術書をパラグラフ毎丸々書き写しているものまで。其処に何の必然性があるのかがまるで分からない。作者が書いた文ではないのに何の意味があるのか。実の所、割と私はエピグラフを読み飛ばすきらいがある。別に作者本人が書いた文でもないのだから、それ自体にそこまで重要性はないと思っていたからだ。

 とまぁここまでをこき下ろしておきながら、今のようにいざ自分で文章を書き出そうとしてみると、なかなかどうしてエピグラフの良さが理解できる。成程確かに引用を用いたくなるのだ。より正確に表現をするならば、前置きをしたくなるのだ。これから語られるのはこういうテーマで書かれるお話ですよ、と伝えるのに実にぴったりなのだ。加えて、作者自身が粋がって考えた独善的なポエムでもない。作者目線の露骨過ぎるネタバレも回避することが出来る。丁度いいのだ。とは言ってもこれから語るのは別に大層な推理小説でもなければ、大衆が好むエンタメ小説でもない。どちらかと言えば随筆だ。最も、徒然なるままに日暮し硯には向かわないのだけれども。

 

 ――それでは、1人の女性の話をしよう。

 

 ■/1

 人は一人で生まれて、一人で死んでいく。その間だけでも、その寂しさが無くなれば良いと考える。もしかしたら愛っていうのはそういう事なのかもしれない・・・・・・って思うんだよ。

 

夏目藍(サクラノ詩)

 

 ■/2

 

 ――藤田茜という声優がいる。

 仰々しく書き始めてみたところで申し訳ないのだけれど、実の所彼女について全くと言っても過言ではないほど予備知識も事前知識も持ち合わせていなかった。そんな事を言うと「またまた予防線を貼って」だなんて宣う方もいると思うが、大変遺憾ではあるが全くこれっぽっちも嘘ではない。最も、文頭に「彼女を知った当時は」とつくことにはなるのだが。知った当時はそもそも認識している筈もないので、当たり前と言えば当たり前で詰まらない言葉遊びではあるのだけれども。とは言え、私が彼女を知ってからはまだ日が浅い。声優オタクを気取ってはいるものの、別段全てのアニメをくまなく視聴している訳ではないし、見知らぬ名前があれば調べている訳でもない。新人女性声優を青田買いして古参ぶる気など更々ないからだ。ここまで言えばまぁどのタイミングで彼女を知ったかは想像がつく訳で。もっと言えば「魔法少女なんてもういいですから。」を視聴していない。ここまで言えば聡明な読者諸君はそうかそうかつまり君は二〇一七年から入った俄かな奴なんだなと、さながらエーミールのような口調で糾弾するかもしれない。致し方無いだろう。しかしながら、彼女が出演している作品に関しては有名――有名かどうかは少し怪しいが――なものがある。そう、「Tokyo 7th シスターズ(以下ナナシス)」である。御多分に洩れず、私も諸兄と同様に二〇一七年から推し始めた口ではあるが、その実それより前からナナシスで関わっていた訳である。なのでまぁ、乗り気ではないのだけれども、ナナシスについて少々述懐する。

 

 ■/3

 ナナシスはクソみたいなゲームである。

 何だこいつはという方もいらっしゃると思うが一旦落ち着いて聞いて欲しい。もう一度言うが、ナナシスはクソみたいなゲームだ。別に蛇蝎の如く嫌っている訳ではなく、コンテンツとしては昔は兎も角今は好きだが、ゲームに関してはクソ以下の何物でもない。結果として、新時代のアイドルになり時代を担うコンテンツには成り得なかった訳だ。ゲームのリリース日的には特に同ジャンルに於いて対抗馬もいなかったのにだ。その理由が一重にゲームと、それを取り巻くものがクソだからだと私は考えている。

 先ずゲームシステムが良くない。音楽ゲーム主軸に置いておきながら、その実音楽ゲームの体を成してない。大部分が忌むべきものだ。確かに、音楽ゲームは作るのが難しい。世に存在する音楽ゲームの中の多くのシステムはKONAMIによって特許を取得されているからだ。有名なものは「対応するボタンの真上からノーツを降らせることが出来ない」ことだろうか。思い返してみて欲しい。昨今の音楽ゲームでは殆ど真上からノーツが降ってくることはないだろう。例を挙げればきりがないが、このように色々な制約がついて回るのだから面白い音楽ゲームを作るのは難しいと言えるだろう。しかしながら、それにしたってあの出来は酷過ぎる。ゲームの根幹を占めているものが面白くないということは、ゲームを楽しむ上で苦痛でしかない。苦しみながらゲームをする人も少なからずいることは私含め否定はしないが、それは決してマジョリティではない。運営もそれに関しては多少なりとも危機感を感じていたのだろう。大幅リニューアルとやらでゲーム性が幾分か改善した。改善はしたが、世は正に名だたる音楽ゲームが群雄割拠する音楽ゲーム春秋戦国時代。少ないパイを取り合うにはそのリニューアルは余りにも遅過ぎた。

 ならキャラはどうか。実情としては最近の音楽ゲーム、特に媒体がスマートフォンのものに関しては、キャラゲーの側面が強い。ことキャラに関しては全く悪くない。藤田茜についての記事を書いておきながら彼女の演じる荒木レナに関しては別段思い入れもないが、キャラの好みに声優の好みは介在しないのでそこは致し方無し。キャラデザもキャラ設定も丁寧に作り込まれている。悪くはない。事実、悪くはないのだが何処かしら気持ち悪さを感じるのだ。この気持ち悪さを言語化するのは容易ではないが、恐らくこのような感情を抱いた方は少なくないだろう。良く出来たキャラと設定だ。実に良く出来ている。だからこそ、形容し難い気味の悪さのようなものが産まれる。勿論、完璧なものなんで存在しない。ある一点に於いてのみそれは完璧であったとしても、次の一瞬には失われている。それが連続する状態が存在し続けることはないのだけれど。そうは言っても、確かに完璧であり続けた。キャラ設定にしても世界観にしても、特に言うことがない。それこそが欠点なのだ。不安定さが内包されない。完成された作品はそれはそれで素晴らしいものだ。しかしながら、私たちプレイヤーが介入する余地が殆ど残されていないのだ。思うに、SNSの普及もあるだろうが、最近流行りになるコンテンツの共通項として、想像しやすく創造しやすい傾向が見受けられる。二次創作、と形容するには些か語弊があるかもしれないが、我々側に解釈を幾分か委ねる、考察や創造の余地を残している作品が多い。例えばSNSなんかでキャラ名などで検索をしてみるとそれが如実に現れるだろう。完璧さ、完成度の高さとはかえってそれが短所に成り得るのだ。何処かしら気にかかるオシャレさや、制作サイドのナルシズムが滲み出ているのだ。作品を作るものとしては当たり前なのだろうが、自己満足というか、そういうものがやけに鼻につくのだ。それ自体がフェイタルなものでは無論ないのだけれども、それ自体が作品の面白さには無論直結しないのだろうけれども、小さな綻びはそれだけで全体を侵食していくのだ。

 そういった話以前に、ゲームというもの自体が受け入れられにくくなっているのではないかともしばしば思う。ゲーマーとしてはゲームはプレイするものだと胸を張って言いたいが、それとは対照的に、それをそう形容していいのかは兎も角、プレイしないゲーマーも増えた。見るゲーマーだ。善い悪いは抜きにして、動画投稿サイトにアップロードされているプレイ動画を見て満足する人も少なくはなくなってきている。一介のゲーマーとしてそれはどうかとも思うが、ここですべき話では無いので割愛。

 とまぁ散々と否定的な意見を吐露しておいて言うのもなんではあるが、別に私はナナシスを毛嫌いしている訳ではなく、むしろ肯定的な印象を抱いている。否定的な感情を持っているのはゲーム部分に過ぎず、それ以外は良い側面も勿論あるからだ。その最たるものが楽曲であり、ライブである。楽曲の良さを逐一一曲ずつ良さを述べていくことも吝かではないが、それにははてなブログの余白が狭すぎる。 敢えて選ぶとするなら、le☆s☆caThe QUEEN of PURPLEは必修だという所か。曲については今更述べる必要性もない。

 ライブの話に戻る。確かに素晴らしいとはいったが何も手放しに褒められるものでは決してない。3rdライブは素晴らしく出来が良かった。ハルカゼとStar☆Glitterで薄っすらと涙を浮かべるくらいには。ここで主に批判しているのは1stと2ndについてだ。前述した完璧な故の気味の悪さというものを、支配人達、若しくは私個人は嫌でも体験することになる。ナナシス他人に勧めておいて1stと2ndを勧めない理由がそれだ。この話をするとしばしば、音を被せてるからだという声があがる。確かにそうだ3rdではちゃんと歌ってます)。無論それもあるが、ライブ会場にいてはそれはあまり重要ではない。勿論歌を聴きに行っているのだから良くはないが、ここで言いたいのは気味の悪さであって、演者を非難することではない。ついて回る気味の悪さは、結局のところ、ライブでもそうなる。制作サイドが意図した作品自体の完璧さが拭えないのだ。こういったコンテンツのライブでは、二次元のキャラと三次元の声優との境界が重要になってくる。某アイドルマスターミリオンライブ!のライブ比較する訳では決してないのだが、ナナシスのライブはどうもその境界が凄まじく曖昧なのだ。自己紹介や他のMCをとってみたとしても、キャストがキャストとして話す場は殆どない。キャストは常にキャラとして喋り、その舞台にはキャラクターしか存在しないのだ。声優は煌びやかな衣装に身を包み、キャラクターを演じる。ドラマCD地味た、言ってしまえば大して面白くもないような内容のトークを披露するのだ。更に言えば、そのトークの内容が特にライブと関連性がある訳でもない。見に行っているのはトークイベントではなくライブなのだ。演者の熱のこもったパフォーマンスを、演者によって息を吹き込まれたキャラクターを見たい、応援したいのだ。私がライブで感じた違和感の正体はそれだ。おおよその人が抱いているライブ観と食い違うからだろう。その違和が加速するのが2ndライブで、1stライブでの冗長なMCだとかテンポの悪さとかを徹底までに排除したのが2ndライブで、これはこれで異常性を感じる。キャストの自己紹介はなんと一人当たり数十秒だ。残りの3時間強はただひたすらに曲を披露するという構成は、突拍子のなさを感じる。「『二次元アイドルってこういうもんでしょ』っていう世間のイメージを音楽面でまずは壊したいっていう思いもありますしね」なんて総監督がインタビューで語っていたように、まさしくそれの体言だ。実際、コンテンツとしてのライブではないものを目指したのだろう。研ぎ澄まされたそれは、異常性と不足感を沸かせる。わざと定番を踏み外した奇妙さ。その定番から外れた故の欠点として、キャストはキャラクターの夢を見るかという点で、こういったコンテンツのライブに於いてはしばしばキャスト本人のパフォーマンスに対してキャラクター像が重なりそれが浮き上がることがあるが、それを感じさせにくい。全く感じないわけではない。確かにそこにいるんだというキャラクターの顕現はあった。しかしながら、どうも違和感が払拭されないのだ。それは構成によるものが多いとは思うのだが。私がそこまでナナシスのキャラクターに入れ込んでいる訳ではないからと言われればそれまでなのかもしれないのだが、そうであっても感じさせにくいと思うのだ。あの時確かにその場にはキャラクターが居たんだという熱量が、想いを感じ、共有したいのだ。次の機会では。

 割と批判をしているが、それでも尚ライブという場に於いて、一体感は楽しかったし、パフォーマンスも素晴らしいものであった。構成の問題とキャスト自体の実力不足がまぁまぁあったにしろ、だ。構成の問題については割りと変えてきているから支配人のことを考えているかとも思えたし、キャストの実力に関してはまだ経験が浅い人が多く、期待を抱かせる。荒削りで、尖ったそれは次への希望を抱かせたのだ。そして、その経験を生かして大成功したのが3rdライブだ。MCのクソさが改善され、極限まで曲を聞かせるという構成は、結果として3rdで完成された。相変わらずMCはふざけたくらいに短いが、没入出切る構成であった。曲の構成も悪くない。最後にStar☆Glitterを持ってくるのには震えた支配人も多いのではないのだろうか。ここで延々と3rdライブについて語ってもいいのだけれど、生憎これは別にナナシスについての記事ではない。それを語るのにははてなブログの余白が少な過ぎる。それに、言葉を重ねれば重ねる程に伝わらない何かもある。まずは黙って動画を見て味わって欲しい。そして、来るべき4thライブ武道館で会いましょう。

 

 1分37秒から見て。惚れるぞ。

 

 ■/4

 ――それでは、1人の女性の話をしよう。

 

 ■/5

 だらだらだらだらと脱線して本筋に関係ないことを書き連ねてしまった。そうではない。そうではないのだ、私が言いたいことは。私がしたいのは藤田茜の啓蒙活動であって、彼女の魅力を伝えることなのだ。差し当たって、まずは彼女が演じたキャラクターを紹介していくとしよう。個人の話はそれからだ。画像は全てアニメ公式サイトから借りてます。

 

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 システィーナ=フィーベル(ロクでなし魔術講師と禁忌教典)

 銀髪。猫耳(偽)。メインヒロイン(偽)はい可愛い。終わり。

 基本的に銀髪であればなんでもいける口なのに恐ろしいほどまでに刺さらない。何でと言われれば分からないのだけれども。多分性格。あまりツンデレが好きではないからかな。

 

f:id:kitsuneninaritai:20180105180509p:image 

 和泉紗霧(エロマンガ先生

  銀髪。妹。はい可愛い。終わり。

  銀髪だけど刺さらないそのに。現実世界に妹がいないにも関わらず妹属性に凄まじい抵抗を覚えているので多分それが原因。可愛いのは可愛いのだけれど。

f:id:kitsuneninaritai:20180105180730p:image

 三国山蚕(妹さえいればいい。)

 黒髪。頭に乗せてるの一見リボンのように見えてその実女性ものの下着。ぱっと見まともそうに見えるなりをしているがダントツで頭おかしい。終わり。

 おいおいお前今までの文章量に対してキャラクターの紹介がいくらなんでも簡素過ぎるだろうと非難するのはやめて欲しい。特にキャラクターに思い入れはないのだ。全くない訳でもないが。特定の声優が好きそれ即ちその声優が演じているキャラクターが好きとは成り得ないのだ。仮にそうなる人がいるのならばそれは盲信者以外の何者でもない。プレイヤー一人が墓地から呪文を唱える度に、そのプレイヤーに三点のダメージを与え続けろ。生憎そこまで盲信している訳ではないので、もう一度言うが別段キャラクターに思い入れはない。そもそもそこまでキャラクターに愛着を覚えるタイプの人間ではないのだ。そもそも私は別にアニメについて詳しくはないし、ぜんぜん分からない。だから可児那由多可愛い結婚してぇとか、クルルシファー・エインフォルク可愛い結婚してぇとか、決して思ってはいないのだ。銀髪のなのだけれど系女子はいいなだなんて、そんなことを思っているわけではないのだ。決して。二次元のキャラクターにそんな感情を抱くことなどクルルシファー・エインフォルク可愛い結婚してぇあるわけないのだ。可児那由多可愛い結婚してぇ。

 

 ■/6

 真面目に、少し真面目に。

 正直言って演技力は高くない。演技の幅も広いかと言われれば広くない。声質に関しては個人的な嗜好なのでどう評価しようもないが。主に演技力について触れるが、前述したロクでなし魔術講師と禁忌教典エロマンガ先生は同クールに放映されたものである。特に業界に精通しているわけでもないので定かではないが、同時期に収録されたものとして仮定する。仮定したとして、和泉紗霧に関しては特に申し分なかったように思う。推しているという点を除いたとしても。しかしながら、システィーナ=フィーベルに関しては違和感を覚えた。単純にキャラクターに声が合っていないと言われればそれまでではあるが。思うに、ファンタジーであったりバトル物であったりに対しての演技の取り組みが不足しているように感じた。戦闘シーンはどうしても声を荒げなければならない。その時に下手さというか荒さというかそういったものが目立つ。作品から少し浮いているというか、モヤが掛かったようにおぼろげな感じ。声質の問題もあるだろうが、張り上げたときの違和感がすごい。声量も足りていないし、声も安定していない。そもそもキャラの声で叫ぶと言うこと自体が下手で、今後の課題にもなってくると思う。役を勝ち取る上で、少なからずそういったシーンは出て来るだろうし、まだまだ若手だし経験不足という面もあるし仕方ない点もあると思う。一方で、和泉紗霧や三国山蚕のような舞台が現代で戦闘が起こりえないものに関して、便宜上日常系――別に挙げたものは日常系ではないとは思うが――は、良いとまでは言わないが悪くない。周りが上手いが故の違和感は消えないし、足りない部分がかなり多いが。ともあれ、声に関しては素直に好きだ。純粋に自分の好みに刺さっている。なので、演技力を向上して頂き、今後の伸び代に期待したいところである。

 演技の幅に関しては努力が大変感じられる。大衆に知れ渡っているものではないので申し訳ないが――彼女はしばしば地方のイベントで朗読劇に出演することがあるのだが――その際に大変演技の幅を感じた。私が拝見したのはかの有名なヘンゼルとグレーテルだ。話の内容自体は有名であるだろうしご存知の方も多いので特に触れないでおく。朗読劇の中で彼女はヘンゼルと魔女を演じた。後に言っていたが、魔女のような年老いた人物を演じるのは初めてで苦労したそうだ。推しの言葉は鵜呑みにするタイプの人間なので、その言葉の通りだったとして、成程たしかに演技の幅が感じられる。その朗読劇が二〇一七年一一月のこと。更なる演技力の向上に期待したいところである。また、ここで触れるのもどうかとは思うのだけれども、彼女の生き別れの妹の夏和小という人物がある。一八歳以上の良識のある大人の方であれば調べてみるのも悪くないだろう。正直な所、それに対してはどうという感情も感傷もない。生活をする上でそれが必要で、演技力を高めて演技の幅を広げるのにそれが重要なら、本人が決めたことなのだから外部がどうのこうの口を出す謂れは無いのだ。

  Tokyo 7th シスターズへ出演し、アイドルマスターに出演し、キャラクターソングを出す機会が多々有るが、歌唱力はあまり高くは無い。高くは無かった。昨今の声優は全員歌がうまいみたいは言われ方をすることがあるが、得意ではない人からしてみれば迷惑な話である。実際、彼女も歌を苦手と感じているようで以前からレッスンを重ねているらしい。その成果は出ているようで、以前よりもかなり歌唱力は向上している。とは言っても、依然高音域の伸びと歌を用いた表現に関してはまだ弱い。特に歌唱中に自身の歌の苦手さを実感しているが故の自信の無さが伝わってくることがしばしばあった。ナナシス2ndの時が正にそれで、緊張も勿論あるのだろうが見ていて楽しそうに歌っていない感がすごかった。演者が楽しんでいないとこちらも手放しでは楽しめない。見ている側としてもかなり不安ではあったが、ナナシス3rdではまだ若干の硬さが残るものの、かなりそれは改善されている。一方で、キャラクターソング、キャラ声での歌唱に関しては安定感を感じる。ナナシスも言ってしまえばキャラクターソングには含まれるのだろうが、声質的に余り地声と変わらない歌い方をしているので除外している。キャラ声での歌唱の方が難しいと称されることがあるが、彼女に関してはキャラクターソングの方が向いているのかも知れない。キャラへの没入がすごいのかもしれないが。特に、まだまだダメな部分が多いので、今後の成長に期待として結びとする。最高のパフォーマンスを披露してほしいところである。

 藤田茜について話すとしばしば「三大性欲」と揶揄されることがある。詳細は検索してください。彼女は特に三大性欲事件について気にしては無いと述べていたし、実際気にしていないのだろう。周囲から言われることについてはどう思っているのかは知らないが。その他にも初めて自分がソロでパーソナリティを努めるラジオの第一回目の冒頭でわりときつめの下ネタをぶち込んでくるなど自由奔放な性格をしている。他にも高校の卒業式は寝ていたから記憶が無い、自宅ではクッキークリッカーでクッキーが焼ける様をひたすら眺めているなど、わけの分からないエピソードが多い。そんなエピソードを聞いている上で感じるのは、大変頭の回転が速い人なんだなということだ。かつて高橋未奈美に感じたそれだ。一人喋りのときもそうだが、複数人で話すときにそれが如実に現れる。周りの環境、自分の立場を理解し、会話を構成することに長けている。自分の取るべき行動、立ち振る舞いを理解するのがかなり早く、しない方がいいこととこう振舞ったほうが適切で受けがいいことを理解するのが異常な速度だ。トークの内容が割りと下に寄っている感は否めないが。情報伝達がメインになっていないコミュニケーションは難しい部分が多い。というのもそもそもコミュニケーション自体が情報の伝達を目的としているもののみなのであれだが、今の現代社会にで意味されているコミュニケーションに関して、彼女は抜群のパフォーマンスを見せている。若手なこともあって機会が少ないが、特にそれが発揮されるのが後輩と関わる時で、この時の立ち振る舞いが特にすごい。もしそれを見る機会があれば、必見である。Dopaのmid laneばりに安定して見ていられる。常時考えながら動きoverextendしないことは容易ではないのだが、割と簡単にやってのけている。単一に物事を取られるだけでなく、多角度からの解釈に秀でているのではないだろうか。その能力があれば演技力の向上にも期待が持てそうである。

 

 ■/7

 分からないのだ。

 ここまで書いておいていうのも何だが、推し推したらしめている理由が分からないのだ。皆目検討がつかない。雨宮天の時は割りとスラスラ書いておいて、何故推しているのか、困ったことに分からないのだ。藤田茜推していると言っておきながら。かつてソクラテスが言っていたように無知の知、理解できないことが理解できた状態であって、特に何も考えずに推している人よりはいいのかもしれないが、一体全体全く分からないのだ。拗らせているからこんなことを考えるんだと言われればそれまでだが、何を言われようが全く分からないのだから仕方が無い。突き詰めて考えれば考えるほどに分からなくなっていく。

 かつてルートヴィヒ・ヨーゼフ・ヨーハン・ヴィトゲンシュタインは「全ての問題は解決した」と言っていたが、解決なんてしてないのだ。そもそも論理哲学論考に於ける解決は別に一般的な意味で言う解決したとは言えないんじゃないって話は置いておいて。偶然なんてない筈なのだ。何かしら理由があって、必然な筈なのだ。なのだけれど、それを言語化する言葉を持ち合わせていない。「私の言語の限界が、私の世界の限界を意味する」ともヴィトゲンシュタインは述べている。推しているという事象は間違いないのだけれども、それは、言語では表せられない領域の話になる。ファイナルファンタジーⅨでジタンが、「誰かを助けるのに理由がいるかい?」と言ったように、「誰かを推すのに理由がいるかい?」という言葉を送りたい。敢えて言うなら、雨宮天の時同様、「何も持っていない努力の人」だからと答えるが、厳密には違うような気がする。大筋としては間違っていないのだろうが、形容する言葉を持たないのだ。別に顔も声も歌も演技も好きだが、他にも顔も声も歌も演技も好きな人がいるにもかかわらず、その人を推していない理由は何なのか。私を私たらしめている理由は何なのか。分からない。何事も我々には。可愛いから推す。それでいいで。ごちゃごちゃと適当な詭弁を弄して、まるで好きではなり理由を探しているみたいに。何をしようが、彼女がどう変わろうが推すことは変わりないのに。好きであるということだけは変えられないのだから。そうそう変わるものではないのだから。

 余談。「ご報告」とか「いつも応援してくださる皆様へ」に対しておおよそ一般的に出回ってるような内容が発表されたとして、トクベツいちばんネガティブな感情を抱く事は全く無い。好きではあるが、別に好きではない。どうにかなりたいとも、どうにかしたいとも思っていない。ファンとして応援はしているが、だからといってその人にとって特別になりたいと思った事はただの一度も小指の甘皮ほどもないし、自分が信じて推している人が選んだ選択ならば、それが間違っていることも無いと思う。幸せになって欲しいとは思っているが、「幸せにしたい」、「幸せにしてやってる」などと思うことは無い。こちらが「幸せにしてもらっている」ならばその限りではないが。その結果不幸になっているのであれば何かを抱かざるを得ないが、そうでないのならばそれは良いことなのだ。アランの幸福論にもあったが、全ての人間が幸福になるのは義務なのだ。推しが幸せになるのならば、ファンも幸せなのだ。幸福は伝染する。だから、その時が来たとしたら、心から祝福と謝辞を送ろう。

 「ご報告」とか「いつも応援してくださる皆様へ」に対して「引退」という言葉がついて回るのであれば、相当思うことがあると思うので、しばらくの間イェルサレムゲヘナを来訪して業火に身を焼かれて万象一切灰燼と為すことになるだろうが、今この段階に於いてそれを考える事はしたくない。暗い顔をして未来の話をしても仕方が無い。本人が選んだのであるならば、それはきっと正しい選択なので受け入れるしかないのだけれども。

 

 

――およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、ひとは沈黙せねばならない。

 

 結局の所、人が人を推すのに、人が人を好きになるのに明確に言語化できる理由は必要ないのかもしれない。敢えて挙げるとすれば、とか言ってる時点で別に挙げる必要はないのだ。そもそもその問い自体が間違っている、必要のないものなのだ。推し推したらしめている所以は、考えれば考える程分からないのだ。要素命題として極限まで推している要素を分割は出切るが、それを組み合わせたところで決定的な理由が組みあがることはないのだ。推したいから推す。好きだから好き。それでいいではないか。そういう意味で、「解決された」のだ。ぐだくだと拗らせずにTwitterで「藤田茜しゅきー推すー」とでも言っておけばいいのだ。おおよそ自分の気持ちを下手に言語化するよりもこういったシンプルなものの方が人に刺さりやすいのだ。言語化できる言葉を持ち合わせていないように、好きだから好き。推したいから推す。それでいいではないか。理由なんて後付けで、正当化なんてする必要もなくて。面倒で、意味なんてなくて。曖昧さを纏って。好きなものは好きで、嫌いなものは嫌いなのだ。明確に言語化できなくとも、明確な理由が探し当てられなくとも、藤田茜が好きなのだ。その気持ちと言葉に嘘はないのだ。拗らせてはいない。だから、自信を持って胸を張って大きな声で言ってやればいいのだ。今すぐ、終わらせるために。撃鉄を起こして。言葉の引金を引いて。

 

 「――私は、藤田茜推しています」

止揚

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 初めに。

 構成を考えずにだらだらと筆を取った上に推敲をしていなければ読み返しもしていないのでかなり適当な文章になっています。誤字脱字も有るかと思いますが目を瞑ってください。また、飽くまで個人の考え、稚拙な文章ですので考え方や思いの相違等有るかと思いますが、ご了承下さい。

 

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 私は、雨宮天という声優(アーティスト)を応援している。

 こう表すと、往々にして、世間一般で言われている<ガチ恋>ではないかと揶揄されることがあるが、そんなことは微塵もなくて、ただ純粋にファンとして彼女の声優であったり歌手であったりの活動を応援しているだけである。<ガチ恋>というよりはむしろ、<推し>ているという表現が適切ではないかと思われる。

 

 この<推し>という表現がまた面白いもので、単純に好きという感情と同義とは安直に語ることが出来ない。そもそも<推し>は<好き>と近しい部分は多々あるが、<恋愛>という概念だとか、それに付随する<好き>という感情では全くない。C・S・ルイスが言うところの「特定の異性を欲せしめる状態」や、文化人類学で言うところの「女性の所有と交換(別に女性軽視や差別の意図はないです)」を恋愛とするならば、<推し>は恋愛ではない。<推し>ている相手を所有する――結婚する――可能性を最初から全く考慮することはないからである。恋愛感情を考慮しない好意が広義での<推し>であり、伴うのであればそれはおおよそ<ガチ恋>に分類される。

 別段、人類文化学にも宗教も造詣が深い訳ではないので間違ったことを書いている可能性は有るが、飽くまで個人的な意見として。

 <推し>の話に戻るが、<推す>ことの特徴として、必ずしも<推している側>が利益を享受することが目的ではないことが挙げられると考えている。ここで言う<推し>の対象は実在する人物であることが前提ではあるが、例えばイベントに行ったとする。そのイベントに行った結果として、<推し>の対象から何かを貰うことは大いにあるが、貰うこと自体を目的にしている人は恐らく存在しないであろう。純粋に<推し>の対象を見に行きたい、会いたいという思いが根本にあり、受益は目的には成り得ないからだ。加えて、<推し>の対象は広く知られていなければならないはずで、個人的な恋愛感情の対象ではない以上そうあるべきだし、自分しか知らない対象に対して<推し>の表現を使う必要性がないからだ。<推し>を不特定の誰かと社会的に共有するときに、<推し>が現れるのではないかと思う。よく足を運ぶ店の店員に対して何かしらの好意を抱いたときに、その人のことを<推す>と表現する人は少ない。その場合は大体<好き>と表現されるだろう。閉鎖的でない空間で、社会的に感情を共有するときに<推し>が出てくるのではないだろうか。

 結局の所、<推し>と言う言葉に対しての考えは人による。私が考えている<推し>と貴方の考えている<推し>は、かなり異なっている可能性がある。その人の<推し>について深く知ることは適わないし、こういった話は最早哲学の領域になる。<推し>は広義の<好き>のオルタナティブであると解釈するのが平易なのではないだろうか。

 

 ――閑話休題

 

 何故雨宮天推しているのかという話に戻るが、恐らく多くの人が<投影>や<移入>がきっかけで<推し>の対象が選定されているのではないかと思われるが、私の場合は、そういった要素も少なからずあるだろうが、その限りではないように思う。雨宮天のことが好きで、一方で嫌いなのだ(拗らせたオタクなので)。

 自分のことなのに断定出来ないのもおかしい話ではあるが、色々な要素が混ざり合った上で、「彼女が自分にないものを持っていた」からではないかと思う。では、自分に無い何を持っていたからなのという話が出てくるのは必然だと思うのだけれど、自分の内面に依るものなので割愛。挙げるとするならば、「真っ直ぐ努力している」ところでしょうか。

 

 雨宮天を語る上で避けては通れない話題がTrySailだ。

 私自身結成から現在までずっとTrySailを追っている訳ではないので多くを語る理由を持ち合わせているとも、また語るのも烏滸がましいが、避けて通ることは不可能だろう。文章が上手くないので誤解を招く記述があったら申し訳ない。

 雨宮天推していると言っておきながこう述べるのもどうかと思うし、言葉自体に深い意味も無いのだが(3人に対して侮蔑をしているわけでなく、普通にユニット含め好きですので誤解しないで下さい)、TrySailの中で雨宮天は能力面で劣っている所が多いように感じる。

 演技、歌、パフォーマンスに於いて、恐らく彼女は基礎のスペックが低いように感じる。以前、しばしば、演技が下手だと叩かれることがあった。デビューして間もないから仕方ないのは勿論だが、実際当時の演技を聞いても確かに上手くはないなと思ってしまう部分もある。しかし、現在はどうだろうか。声質自体は生まれ持ったものなのでそう変化があるものではないが、様々なタイプの役に挑戦し、演技もかなり上達している。世に出るアニメにキャスティングされるということは、枠を自分の力で勝ち取ったことの証明に他ならない。演技力に関しても、上から目線で語るのもあれだが申し分ない。個人的には低い声の方が好みなので、最近ではRe:CREATORSの鹿屋瑠偉が良いですね。

 また、歌に関しても同様のことが言える。デビュー曲から別に下手ではなかったが、荒い部分が多かった印象を受けた。歌い方であったり表現であったり、様々な部分ではあるが、そういった印象を以前は受けていたが、彼女のすごいところとして、前述したように「努力」のやり方だと思う。歌に関しては、回を増す毎に求められるハードルが上がっていく。そうであってはいけないような気も、仕方ないような気もするのだが。その求められているハードル、自分自身が持っている目標を越えてくるような成長を毎回感じさせてくれるところが彼女のすごさだと思う。勿論、まだまだ荒削りの部分もありますが、前回よりも今回、今回よりも次といったように、成長を感じさせてくれるところが応援する側も見ていて楽しいですね。

 だらだらと推敲もせずに文章を適当に書いていると冗長になってしまうのでこの辺りで内容を変えます。これだけの文章量や内容で自分の思いや考えが十割届く事はないでしょうし、違った考えを持っている方もかなり多くいると思います。あくまでも1個人のだらだら書いた文章の意見なのでチラシの裏程度に読み流して頂ければ幸いです。

 

 ■/2

 ここから先はLAWSON presents 雨宮天ライブ2017 “Aggressive SKY” について触れます。

 

セットリスト(2017/12/29 Nakano Day2)
1. Velvet Rays
2. Absolute Blue
3. 夢空
4. Glitter
5. RAINBOW
6. GLAMOROUS SKY (原曲: 中島美嘉)
7. 熱情のスペクトラム (原曲: いきものがかり)
8. High Free Spirits (原曲: TrySail)
9. 月灯り
10. コネクト (※ジャズver 原曲: ClariS)
11. 羽根輪舞
12. irodori
13. After the Tears
14. Skyreach
15. ASH
16. Marvelous scene
17. Eternal
ENCORE
18. チョ・イ・ス
19. Fleeting Dream
20. Silent Sword
ENCORE2
21. RAINBOW

 

 楽曲ごとの感想には触れず、全体の感想のみ書きます。

 全体を通して、満足のいく内容のライブでした。特に特徴だったのがセットリストですね。個々の曲ではなくライブ全体の構成から“Aggressive SKY”の名の通り、攻めの姿勢を感じました。特にそう感じたのは――恐らく他の方も感じているだろう――RAINBOWとSilent Swordの位置。かなり特徴でしたね。会場にいてそのタイミングでその曲が来るのかと思い驚きました。無難と言うか、RAINBOWとSilent Swordを入れ替えたセットリストなら収まりがいいような感じがしますね。しかしながら、このライブのテーマは“Aggressive”。攻めと言う意味ではテーマに沿っておりそういうのm有りだなぁと感じました。むしろ、名古屋で初見の時はRAINBOWがあのタイミングで来てわくわくしましたね。この後の構成はどうなるんだろうと。多くを望むなら“Aggressive”に沿ってカバー曲も日によって変化があっても楽しそうだなと思いましたが、そうでなかったとしても完成度が高く満足いく内容でした。

 今までの雨宮天の成長が感じられる良いライブだったと思います。歌、パフォーマンス共に非常に良くなっていたと思います。荒削りの部分も有りました。有りましたが、全体を通して見るとそこまで気になるというものではなく、完成度は高かったです。ただ、それと同時に伸び代も感じられるライブでした。正式な発表ではないですが、次のSingleの発表も有り、今後の活動に期待ですね。彼女自身、不安な部分が多かったと思います。それが原因なのかは知らないですが、パフォーマンスが調子悪いなと感じる時も有りました。芥川龍之介の「何か僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安」ではないですが、活動を通じてそういったものを感じていたのではないでしょうか。しかし、今回のライブを通じて自信を得たように見受けられる部分が有りました。来年以降の活動に期待したいです。

 

  ■/3

 一つだけ思うところがあったのはアンコールです。

 そもそもアンコールがあることを前提で考えるのはよくないですし、チケットの値段にはアンコールは含まれていません。アンコールというのは「ライブ良かった。もう1曲聴きたい」という思いの顕現であり、演者がそれにサービスでそれに応えてくれているだけです。当たり前のようにアンコールが行われているのが大体のライブの現状ではあるでしょうが、その辺りを含めて考えて行きたいですね。

 ダブルアンコールは特に気になりますね。LAWSON presents TrySail Live2017 Harbor × Arena in KOBE Day2でダブルアンコールが行われました。あの時のアンコールは本当に想定していなかったもの、もう1曲聴きたいという思いの表れだったと思います。しかし、ダブルアンコールをしたことによって、それをしなければならないと言った風潮になってしまうのは個人的には思うところがありますね。された以上、演者が出てこなければ収まりがつかないでしょうし、何しろツアー等で場所によって内容に差が生まれてしまうことがあることが気がかりですね(セットリストはその場の楽しみなのでいいですが)。私が拗らせているオタクなのかもしれませんが、その辺りは他の人はどう思っているのでしょうか。私が拗らせすぎなのですかね。

 

 ■/4

 2018/01/25~2018/01/26にかけて、ニコニコ生放送<伏見つかさチャンネル>にて、藤田茜誕生日生放送が予定されています。まだ番組の詳細が出ていないのでリンクは貼れませんが、皆様ご視聴のほどよろしくお願いします。