君がいたあらゆる場所

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 「何かができない」というのがすごくコンプレックスになっている人も多いと思うけど、時には「何かができない」ことが自分にとってすごくいい環境を作ることもあるんですよ。

(サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法/大槻ケンヂ)

 

 

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 サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話か涼宮ハルヒの憂鬱の中の話だけれど、それでも僕がいつまでサンタクロースなどという想像上の赤服のおじいさんを信じていたかと言うとこれは確信を持って言えるが最初から信じてなどいなかった。

 田舎の地方都市の幼稚園ではクリスマスイベントなんて催事は開催されなかったし、母親がサンタクロースにキスをしているのを目撃したわけでも、深夜にクリスマスプレゼントを枕元に置く両親を寝ぼけ眼で見ていた訳でもないのに1年に1度しか現れないプレゼントをくれる海外のおじいさんを訝しんでいた僕ではあるのだけれど、残念なことに自分という物語の主人公が自分ではないということに気づいたのは相当後になってからであった。

いや、本当は気づいていたのだろう。ただ気づいていないふりをしていたのだ。自分には自分の知らない秘められた才能だとかセンスだとか、そんなものがあると信じて疑わなかったのだ。そんなもの、ある訳がないのだけれど。

 

 恥の多い生涯を送って来ました。

 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。

 勉強に関して特に困ったことはなかった。俗に言う要領がいいというやつで、大した勉強をしなくてもそこそこ頭が良かった。自慢ではないが成績はそこそこ良かったし、受験勉強をした記憶もない。ろくに努力もせず少し難関くらいの私立大学に入った。自分は頭が良いんじゃないかなんて錯覚したこともあるが、息をするかのように勉強をする信じられないような超人がこの世には存在するのだ。井の中の蛙大海を知らずというやつだ。それに打ちのめされる前にそのことは理解していたし、どうという訳でもなかった。ろくな努力をしたことがないし、する気もなかった。

 運動もろくにしなかったので、運動部に所属した経験もない。一方文化部に所属した経験があるのかと聞かれれば、残念ながらそれもない。適当に、なぁなぁで生活をしてきた。ゲームをし、本を読み、小説を書き、アニメを見て、映画を見て生きてきた。だからってそれに対して真剣に向き合って生きてきた訳でもないのだけれど。

 ゲームを真剣にやるといって練習をしていても毎日凄まじい量の練習を行っていた訳ではないし、そこそこゲームが上手いレベルの話であってプロになれるほどの実力がある訳でもなかった。そこそこ、要領がいいだけ。もっと努力している人なんて、上手い人なんて掃いて捨てるほど居る。そんな人たちですらプロになれないのだ。

 読書にしたってそうで、他の同年代の人と比較して読んでいるというだけのレベルであって、それ以上でもそれ以下でもない。好きなミステリと好きな評論と哲学書を読んで終わり。勿論それを読んで何かを感じることは少なからずあったが、所詮そこで終わりだ。受容したものを換骨奪胎し、アウトプットを積極的に行っているわけでもない。

 小説を書いたことがある。こう表現しているが、勿論出版したことなどある訳がない。掌編も短編も長編も書いたことがある。賞にも応募したことがある。これはいけるんじゃないかなんて夢を見たこともあるけれど、そんなうまく行くこともなく大体が一次選考かよくて二次選考落ち。当たり前だけれど物を書くという才能もセンスもないのだ。次第に書く量は減っていった。

 

 自分には才能がないことを、憧れた何者にもなれないことを内心では理解してしながら、認めたくなかったのだ。大した努力もせずに、一人で勝手に舞台から降りて行って、傍から見たらセンスがないことなんて丸分かりで、道化にさえなれていないのだけれど。

 何者にもなれなかったのではなく、その実僕は何者かになろうとさえしていなかったのだ。だってそうだろう。何者かになった人は皆すべからく努力をしているのだ。血の滲むような努力と、一握りの運でそうなっているのだ。対して自分はどうだ。何かをしてきたか。努力をしてきたか。才能がない、何も持っていないことを言い訳にして何もしてこなかった。何もしてこなかった結果がこれだ。日々を怠惰に生きているだけ。その場だけうまくやり過ごして、本質を見極めようともせず。何者かになるということの定義が誰かに認められる、承認欲求に関わることだとして、だからこそ自分から行動しなければならないのだ。待っていて何かが好転するということは、往々にして決してないのだから。何も持っていなくても、何か出来ることはあるはず。「自分にしかできないこと」ではなく、「自分にも出来ること」を。誰しもがそうやって生きているのだ。僕が思う何者かになった人は、その人からすればまだ何者にもなっていないかもしれないし、皆日々をそうやって少しずつ良くしようとして生きているのだ。皆そうしている。殆どの人が誰かにとっての何者かになることなんて、殆どないのだ。妥協して、上手く折り合いをつけているのだ。ちょっとした、小さな積み重ねが後に繋がるのだ。だからこそ、自分にも出来ることとして、その一歩として筆を取ろうと思う。自分が憧れた何者かに、少しでも近づけるように。

 何者にもなれなかった僕が、何者かになれた人に憧れるのは至極当然全うな流れであって、それは避けられないことだった。その偶像崇拝の対象は、何だって良かったのかもしれない。結果としてそうなっている訳で、意味はなかったのかも知れない。崇拝すること自体が目的で、対象はどうでもいい。心理学で言うところの投影の対象として、それが必要になっていただけなのかもしれない。動機は不純でも、きっかけが不明瞭でも、それでも今現在その何者かになれた人を好きでいる気持ちだけには偽りはないと胸を張りたいから。虚飾に塗り固められた自分の中で、支えになるその気持ちだけは嘘ではないと叫びたいから。

 そんな理由で、僕は言葉を紡ぐ。

 

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 先日、2018年2月17日と18日に行われたLAWSON presents TrySail Second Live Tour “The Travels of TrySail”の感想になります。

 事前知識として、僕が藤田茜雨宮天のオタクであることと、肉食動物なみの視野しか持ち合わせていませんので、見えてない部分や見当違いの所がおそらく多いと思います。バイアスがかかっている部分も有ります。併せて、凄まじく面倒くさいこじらせた人格を肉体にインストールされているので、批判的な物言いになることが多いです。良いものは良いと言いますが、余り良くなかった部分は良くなかったとはっきり言います。特にセットリストに関しては、TrySailの3人が関わったことが雑誌やラジオ等で明記明言されていましたが、それについては思うところがありますので語調が強くなることもしばしばあります。ご了承下さい。

 

 ネタバレもゴリゴリしますので、まだ見たくないよって人はご注意を

 

 

 

 

 

■セットリスト

01:TAILWIND
02:whiz
03:Baby My Step
04:バン!バン!!バンザイ!!!
05:ホントだよ
06:Eternal(Day2:ナイモノバカリ)
07:カラフル(Day2:Eternal)
08:フワリ、コロリ、カラン、コロン(Day2:花に赤い糸)
09:Journey
10:ひかるカケラ(ハモリver)
11:散歩道
12:朗読劇
13:Sail Out
14:センパイ。(Day2:かかわり)
15:パーリー☆パーティ(Day2:chip log)
16:Youthful Dreamer
17:High Free Spirits
18:コバルト
19:disco
20:primary
21:adrenaline!!!
En
22:僕らのシンフォニー(Day2明日も晴れる)
23:WANTED GIRL

 

△01:TAILWIND

 2nd Albumを引っさげての全国ツアーの始まりは、王道と言っても過言ではない2nd Album「TAILWIND」から表題曲の「TAILWIND」。曲調としてはあまりライブ映えというか、やや盛り上がりに欠ける曲調ではあるものの、じゃあセットリストの何処に入れるのが相応しいのかと問われれば頭を抱えることになりそうなのでこの位置で、この位置がいい。歌詞に散りばめられているワードとタイトルから考えるに、1stで出航したTrySailという船の旅の続き、これまでとこれからを表現した曲だと考えているので、そう考えるとまたこの位置に置かれたことも意味があると思えてくる。

 1st tourのスタートを切ったSail Out(出航)に引き続き、追い風の名に相応しいライブの始まりを告げる曲になる――はずであったし、そう信じて疑わなかったのだけれど、結果として少し出鼻を挫かれた。それもライブの醍醐味と言われればそれまででしかないのだが、音響が余りよくなかった。1日目は特にマイク音のバランスが悪く、僕は大層な耳を持ち合わせている訳ではないので聞くに堪えないというほどで全くなかったものの、それでもやはり違和感を抱いたので、音楽に造詣が深い人はかなり気になったのではないだろうか。2日目では改善されていたので単に音響の問題だと思うのだけれども。

 Youthful Dreamerもそうだけれど、三角形を作る振りが好き。

 

△02:whiz

 追い風を受けて加速した船が風を切って大海原を進んでいる光景をイメージしたセットリストなのかなという印象を受けた。whizの歌詞にも「これから」の未来の話と道の先を想起させる部分があるのでそれを考慮してのことなのかなと。

 この曲がかかると同時に崩れ落ちるオタクやガッツポーズするオタク、おもむろにウルトラオレンジを折り始めるオタクなど様々なオタクが見受けられるが、個人的にはそこまで思い入れが強い曲でもないので凄く刺さる曲という訳ではない。

 完全に余談になるのだけれども、whizには風を切るピューピューという音だけではなくてアンフェタミンの意味もある。アンフェタミンと言われると馴染みがないかもしれないが、日本で言うところの覚醒剤である。依然アメリカ合衆国では空軍のパイロットが集中力を高めるのに使用されていたこともある。オタクがこの曲で高まっているのはその所為もあるかもしれない。もし覚醒剤についてあなたが知りたければ、今すぐブレイキング・バッドを見よう。しょうもないサメ映画と比較するまでもなくかなり面白い。

 

△03:Baby My Step

 定番中の定番の盛り上がり曲なのでこの序盤で来るとは思っておらず驚愕の表情を浮べざるを得なかった。会場を盛り上げる為、そして自分達を盛り上げて会場との一体感を得て次に繋げる為の序盤での選曲だったのかなと。振りコピとコールを通じてライブと言う空間を熱狂で支配させたかったのかと。一体感を作って盛り上がれる曲をこのタイミングで差し込むということ第一にを考えたセットリストなのであれば、それはおそらく他の盛り上がる曲より適切だ。個人的にはパーリー☆パーティのオタクなので、ここに持ってきても良かったと思うのだけれども。

 個人的には凄く大好きな曲で、とは言ってもそれは振りコピやコールでも曲が好きという訳ではなくて――多少はそれもあるだろうが――演者が楽しそうに舞台で歌って踊っているということが大きい。別に他の曲だって楽しんでやっているだろうが、TrySailの現場に関しては、一体感を重視していることが多い、としばしば言われるし、実際そのライブに参加してみて傾向はあると思う。奴らはドラゴンボール孫悟空なのだ。ちょっとだけ分けた観客の元気を、何倍にもしてパフォーマンスで魅せてくれる。楽しそうにしている演者を、推しの姿を見て楽しくないと感じる人がいるだろうか。いや、ない。思わず修辞的疑問文を使ってしまうくらいにはこの曲が好きだ。

 

△04:バン!バン!!バンザイ!!!

 短めのMCを挟み、2nd Albumより初披露の新曲。MCでも話があった通り、振り付けを観客と一緒に出来る様にしているから一緒にして欲しいとのことで、Baby My Stepで盛り上がった熱を冷めさせないように上手く盤面のテンポと取ってのこの曲。振りをして欲しいということなら事前のMCで振りの説明をしてもいいのではないかと当然の疑問を抱いたが、曲名の通りバンザイを主軸に置いた構成の振りになっており初見でも合わせやすい振りだったので問題なし。一体感を作りやすい曲でした。振りコピも揃うと綺麗なので楽しいですね。

 この曲の時に麻倉ももがマイクを頭へ大橋彩香ごちんしてたのが可愛かったと後に麻倉ももオタクに聞いて知ったのだけれど、前述の通り僕は視野が極端に狭いので全く持ってこれっぽっちも見えていなかった。もう少し全体を見れるようにしたい所存。

 

△05:ホントだよ

 続けてホントだよ。Baby My Stepからの流れで前半部分の締めとなる曲。人気且つ盛り上がりのある曲で、会場との一体感を得てから進むこの構成は良かったのではないかと。何曲目に来ようが盛り上がれることには盛り上がれるだろうけれども、例えばこの曲が2曲目だったとしたら十全に盛り上がることは少し難易度が上がる。会場の熱を維持するためにもMCを挟むこともどうかとは考えられるし、いい位置です。

 「面倒臭いなんて言わないで」の雨宮が可愛いということは各所で伝聞しますが、個人的な意見としてはこれは麻倉ももの為にある曲なのかなと。Cメロからの流れで一気に彼女が流れを持っていきますから仕方がない。関西出身ではないオタクには今回の「おおきに」は刺さったのではないだろうか。僕は関西出身関西住みなので殆ど響かなかった。ただ、ツアーや地方公演の楽しみはこういう所もあるから良いのでしょう。次の会場では何て言うのかななんて予想するのもライブの楽しみですからね。

 

△06:Eternal(Day2:Eternal)

 前半戦が終了し、衣装チェンジ兼ソロ曲コーナー。1日目と2日目でソロ曲の順番が入れ替わっており、次に誰が出てくるだとか何の曲を歌うのだろうだとか楽しみでした。2日とも書くのが面倒読みづらいと思うので人物で分けて書きます。曲順は前後します。

 Eternalに関してはかなり思うところがある。大阪での2日間のツアーを通して、雨宮のソロ曲コーナーは同じ曲を2回歌っている。勿論、誰しもが2日間とも参加する訳ではないので2日とも同じ曲だろうが全く問題はないのだけれど、そうは言ってもそれはどうなんだろうかという気持ちを抱かざるを得ない。そりゃまぁ去年にソロライブを行っているし、一番新しいシングルなのだから、売る意味も込めて歌うのはマーケティングとして当然なのだろうと思うけれども、それにしたってどうなのと言う話だ。現に残り2人は両日同じ曲を歌っていない。セットリストを全て自分達で決めたわけではないだろうし、他の意志は介在しているだろうが、折角2日間も公演を行うのだから別の曲でも良かったと思う。

 確かに、曲の完成度は高かった。去年のソロライブよりも成長が見て取れた。特に2日目は今までの中で一番の出来だった。良くも悪くも年末の中野でのライブ以降吹っ切れたというか、迷いが無くなった、少なくなったかのような印象を受けた。昨年のTAILWINDリリースイベント以降見ていて不安になる面も確かにあったが、少なくともツアー大阪の舞台にその彼女はいなかった。確かに自分が思う自分らしさと、他人が思うらしさの乖離について悩んでいる部分があったかのように思うが、歌う姿を見ているとそこに関しては取り敢えず一先ず迷いはなくなったのかなと感じる。もしかしたら、自分が得意な曲を初日や初公演に歌って自身をつけてライブに望みたかったのかもしれない。はたまた単にマーケティングだけなの意志の可能性もある。本人ではないし社員でもないのでそこに含む言外のものが何であるのかを私が知る術を持ち合わせていないのだけれど、少なくとも一抹の不安と言うか懸念を抱くには十分過ぎた。ともあれ、ツアーを最初の2日間で批判してこき下ろすのもお門違いと言うものなので、一先ずここでこれに関しては筆を置く。

 

△07:カラフル(Day2:花に赤い糸)

 カラフルに関しては正直ソロ曲として妥当な選択だし予想はしていたのでまぁそりゃそうだろうなと感じる一方で、花に赤い糸は完全に予想だにしていなかったので意識の外からフルスイングで頭をふり抜かれた。僕は抑えましたが、連番者が倒れ込んでいたので誰しも同じような気持ちだったと思う。曲としては花に赤い糸は好きだが、正直言ってここで持ってくることは意外だった。公演前に聞けたらいいな程度の話をしていたが、まさか本当になるとは。カラフルとNo Distanceだろうなと大体の人が思っていただろうし、いい意味で裏切られた。

 麻倉ももについては僕はあまり語る言葉を持ち合わせていないのであれだが、強いて言うなら麻倉もも麻倉ももだなと感じた。彼女を彼女たらしめているものの片鱗をこの2日で感じた。麻倉ももに関してはもっと詳しいオタクがいるのでその人に任せます。僕には荷が重い。

 

△ 08:フワリ、コロリ、カラン、コロン(Day2:ナイモノバカリ)

 そうだろうなという曲のチョイスだった。自分が公演前に考えたものと相違なかったし、まぁ演者からしてもそう選ぶだろうなと感じた。特に言うことはないセットリスト。

 1日目に関しては他の方も指摘しているだろうが、おそらくイヤモニの調子が良くなく、本調子が出さなかったような印象を受けた。対して2日目のナイモノバカリは凄く良かった。リリースイベントに参加していないので初見でわくわくしたということと、単にCDを購入した時から曲が好きだったということも相まってとても良かった。ナイモノバカリやDaisy Daysの歌詞って夏川椎菜自身のことを表しているとて考えていて、そう考えると非常によく出来ていて刺さる。雨宮天麻倉ももは金太郎飴で、何処からどの角度で見ようがそれはもう紛うことなき雨宮天で、そして麻倉ももあってそこは揺るぎないのだけれど、夏川椎菜は見る角度によって表情を変えるんですよ。それが楽しいからライブではついつい夏川に目がいく、なんてこともあるくらいですからね。一挙手一投足の仔細が綺麗なのも素晴らしい。もっとも、この大阪でのライブを通して改善点もいくつか見えてきていますが。そこはまだ初日なので後半までに仕上げていってほしい。

 

△09:Journey

 ソロ曲からしっとりとした曲が続く。

 2nd Albumの中でもTAILWINDとJourneyってかなり重要な所を占めている曲だと考えていて、実際そうだと思うんですよ。旅の名を冠しているように勿論それがテーマとしてあるのだろうけれど、それだけでなくこれまでとこれから、未来の話をしている曲だと思っていて、だからこそもう少し後ろの方に来るのかなと考えていたのでちょっと意外でした。

 Albumの中では一番好きで、切ないながらも力強い歌詞が込められたこの曲に期待していたのだけれど、だからこそ少し肩透かしを喰らった。偏に音響の所為であって特に演者側は別に何も悪くないのだが。それを考慮しても素晴らしかったと思います。特に最後の3人がそれぞれスポットライトに照らされた舞台に踏み出す瞬間が。これからを強く感じさせる演出に思わず目頭が熱くなりました。

 

△10:ひかるカケラ(ハモリver)

  恒例になりつつあるハモりを定番のあの曲で。いつもとはまた違った印象に仕上がっていて良かったです。高音の伸びというよりも低音がしっかりと聞こえてきて、しっかり練習したんだなと感じました。とは言ってもまだツアーは始まったばかりで、これが完成形かと問われれば、決してそうではないと思ってます。ツアーの最後にはもっと良くなったひかるカケラが聞けるかと思うと、今から期待に胸が高鳴ります。

 

△11:散歩道

 座って聞くしっとりとしたゾーンの終わりは新曲でした。事前情報として朧げながらどんな曲かは提示されていたものの、実際のところはこれが初披露なわけで、どんな曲だろうとわくわくしていましたが、実際に聞いてみて大変良い曲でした。完全に今回のセットリストに於けるダークホースかなと。

 落ち着いたワルツのメロディとオルゴールの音色、操り人形のような振りが印象的。散歩道という明るさを抱かせるタイトルとは対照的に別れを強く感じされる曲。全然関係ないんですけれど、操り人形というと、個人的にからくりサーカスを思い出すんですよね。特に終盤の勝と鳴海が再会するんだけど再会せずに背中合わせで共闘するシーン。いつ見ても泣きそうになる。

 まぁからくりサーカスか面白いという話は置いておいて曲の話をば。正直色々な考えがあると思うし、発売してない曲に余りとやかく言うのもあれなので、僕が2日間で感じたことを。そこまで集中して見れなかったので細部は甘いですし、僕は捻くれているのでチェス盤をひっくり返してトンデモ理論と衒学を振りかざした解釈をしますのでそんな訳ねーだろみたいな意見が大半だと思いますが。

 まず特徴として挙げられるのが、オルゴール、操り人形のような振り、ネジを回す振り(これに関してはあったか怪しいけれど)。まぁ凡そ考えられるのはネジを回してオルゴールが動き出し、操り人形がオルゴールの上で動き出す、みたいな感じでしょうか。ここでトンデモ理論を振りかざすのでそのそれぞれを分けて考えます。

 まずネジを回すという動作。これは言うまでもなく始まり、物事の始点を表していると考えます。

 次に、オルゴール。オルゴールの特徴としては、鳴り始めると最後には鳴り終わるまで音を止める機構が存在しないこと。音色そのものには変化がつけられないこと。基本的にきちんと手入れをしていれば劣化しにくいこと。音の強弱がつけられないこと(厳密に言うと強弱はあるが)などが挙げられる。ここから導き出されるのは一時的なものでなく恒久的なもの、変わらないものということ。

 そして操り人形。操り人形とはその名の通り、何者かに操られている人形であって、操っている何かがそこには存在していなくてはなりません。そして往往にして何かしらの作品に出てくる操り人形は、何か、例えば運命などに翻弄されて(操られている)ことのメタファーとして取り入れられることが多い。かの有名な映画、ゴッドファーザーのタイトルロゴに操り人形を操る手が写っているのは有名な話ですね。

 最後に歌詞ですね。一番は比較的明るい歌詞で、「さよならしようか」に対して、「またね 」が出てきます。つまり、明確な別れを表現してはいないのです。また会えるのだから。しかし、曲が進むにつれて別れの色は濃くなっていきます。最後のサビにも「さよならしようか」「またね 」出てはくるものの、ニュアンス的にはかなり重い別れなんですね。歌詞の詳細まではメモをしていないして覚えていないですが。

 以上のことから衒学を弄するに、変わらないものと変わってしまうものを表した歌ではないかと。さよならとお別れをするのだから少なくともその場に2人は存在していて、曲の進行は年月の経過を表している。その中でそれぞれの人物が進む先というのが操り人形の示す運命そのもので、オルゴールがその経過と変わらないものを表していて、散歩道というタイトルが変わるものを表現しているのではないのかなと。そもそも散歩道というタイトルのつけ方に違和感があったんですよ。作家の森博嗣さんはタイトルを一番重要視していてタイトルを考えている時間が一番長いだなんて仰っていましたが(封印再度<Who inside>、数奇にして模型<好きにしてもOK>辺りは凄過ぎて何も言えねぇ)、名は体を表すようにタイトルって意味があるんですよ。そりゃもう当たり前に。ここまで明確に別れを感じさせる歌で散歩道という明るいタイトルは余りに似合わないじゃないですか。だから意味があると思うんです。1番から最後のサビまで歩いているのは1番の頃、幼年期の頃に歩いていた散歩道、確かにそれは散歩道なのだけれども、年が経つにつれて歩幅が大きくなり、また歩いているのは当時の散歩道なのだけれど、昔の散歩道とは何処か異なっていて、分かれ道になっている。あるじゃないですか。僕もやったことがあるんですけれど、大人になってから自分が通っていた小学校の通学路をなぞるの。昔は遠く感じたのに、今では歩幅のせいで近く感じたり。あのお店まだ潰れてなかったんだとか。こっちの道は再開発で綺麗になってかつての面影はないとか。そういった感覚を感じましたね。変わらないものと変わるもの。あの時君と歩いた散歩道は、今歩くとやけに短く感じて。あと数歩で終わってしまう。これじゃ別れ道だね、なんて自嘲したりして。名残惜しいけどもう行くよ。じゃあね。さよならしようか。またね。

 

△12:朗読劇?

 普通に良かったですね。朗読劇というほど大それたものではなくて、どちらかというとバライティ番組のそれでしたが。

 割と朗読劇って当たり外れが大きい印象で、面白い回は面白いんだけど微妙な回を引くと微妙な感じ。特にツアーだと割とそれは顕著で、勿論全員が全員全通するだなんてことは考慮されていないので単体で見ても大丈夫なようになっているのだけれども、そうは言ってもやはり微妙な繋がりは全体を通して確かにあって、そこに関してはこう何というか言いようのないもやもやを感じる部分があった。 そういう点ではこの今回の寸劇コーナーは手放しに楽しめる。良い意味でも悪い意味でも。ただ、面白くなるかの大部分を演者に委ねているというのがどう出てくるのかが気になります。大阪は面白かったけど他ではどうなるのやら。また、従来の朗読劇よりも時間が短くなっており、テンポを損ないにくくなっていたのも嬉しい点。1曲でも多くの曲をやろうということでこうなっているのだとしたら、喜ばしい限りで。

 

△13:Sail Out

 朗読劇を挟んで後半戦はSail Outから。怒濤の後半戦への出航という意を込めて。寸劇コーナーで寄港していた船が出航するという思いも少なからずあるのかなと。この段階で皆の好きなあの曲もあの曲もまだ歌ってないぞというわくわく感と期待を高めるのに十分すぎる選曲。1stツアーでは1曲目を務めた曲ですからね。後半戦の、始まりのはじまり。

 最後のサビの前の3人で手を合わせるところが最高に最高で、僕は毎回最後に重ねて4人目の船員になりきっているのだけれど。まぁ、普通に楽しい曲ですからね。

 

△14:センパイ。(Day2:かかわり)

 日替わり曲コーナーそのいち。センパイは毎回毎回馬鹿の所を楽しみにしている雨宮のオタク。もう2番入った時からあいつどうやって言ってやろうかなってちょっとにやけてるんですよね。それがまぁ憎たらしいんですけど可愛くもあるので。大阪の馬鹿に関しては割と力強い叫ぶ感じの馬鹿でしたね。初日地方ということもあって方言っぽく来るのかとも思っていましたがそうではなく、豪速球ストレートでした。

 かかわりは曲としては好きな曲で、サビの振りとか凄い好みなんですけれど、殆ど記憶にないんですよね、何故か。どうしようもねぇや。

 

△15:パーリー☆パーティ(Day2:chip log) 

 日替わり曲コーナーそのに。全国1億2000万のパーリー☆パーティオタクによりパーリー☆パーティの為のパーリー☆パーティ。凄いこの曲好きなんですよ。でも正直歌わないだろうなだなんて考えていたので、前奏が入った瞬間に思わず溜息が出ましたね。マジか、と。もうね、マジか、と。うん。パーリー☆パーティはかなり好きな曲で、見ていてダンスも楽しいし、曲のリズムも心地いいし、コールも楽しい万能曲なんですよ。マカロンドラゴンも可愛いし。楽しみにしていたし、楽しもうと思っていたし、実際十二分に楽しんだのだけれども、まぁでも雨宮が歌詞飛ばしたのは気になりましたね流石に。だからこそ、完璧な状態の、完成されたこの曲をツアーでもう1度見たい。僕は全通しないので見れない可能性もあるのだけれども。こっちは金を払って、演者は曲がりなりにもその道のプロで、それでを生業としているのだからちゃんとしろだなんて言うつもりは別に毛頭ないけれども、期待していただけに悔やまれる。願わくばツアーで再度リベンジを。

 chip logもパーリー☆パーティと同様にコールが楽しい曲ですね。ここ、次はBraveSailかななんて予想してみたりしちゃったりして。なんちって。正直この曲をライブで聞くのは相当久しぶりだったのですが、おそらく他の人もそうでしょうが、それなのに1日目のパーリー☆パーティと比較してかなり観客の声か大きくて驚きました。リリースイベントで聞いた時も、そのあと聞いた時も、そこまでコールが大きかった記憶はないのだけれど、この日は凄くコールが大きかったですね。コールで3人に力を与えられることが出来たら、それはそれは素晴らしいことだなって僕は思う訳です。ついでに夏川が電車事故起こしてたのでそこも改善してもっといい曲を見せてくれ。

 

△16:Youthful Dreamer

 ど定番もど定番。衣装チェンジから繰り出される定番曲は安定して頭をフルスイングで振り抜かれる感覚。衣装も3人それぞれのカラーが入っていて良きかな。というか衣装チェンジ、両日とも2階席だったんですけど、薄っすらと衣装チェンジしてる3人が見えて何とも微笑ましかった。

 この曲に関しては余り語るところもないですね。もう既にかなり洗練されているので、演者も観客も。ひとつ言うなら2日目のイントロというか、曲に入るまでのイントロの音楽。あれは駄目でしょう。おいおいYouthful Dreamerだと思ってたら知らない音楽鳴ってんぞ感。まさかの新曲かとざわつく会場。かと思ったらやっぱりYouthful Dreamerかーいみたいな感じ。観客を楽しませて来る感じがずるい。

 

△17:High Free Spirits

 この曲も大して言うことないんですよね。もう割と完成されているというか。夏川が何て煽るのかとか、最後のサビの夏川が銃を撃つ振りが可愛いだとか。別に僕は肯定派でも否定派でもどちらでもないのだけれど、自分からは言わないが、回を増すごとに仕上がって行くイエッタイガーファイボワイパーか実はちよっとだけに楽しみだったりなんかしたりして。昔に比べて露骨に完成度が上がってて成長を感じる。別に演者見てるから隣で叫ばれようが僕はどうでもいいんですよ。

 

△18:コバルト

 割とこの曲セットリストにないんじゃねなんて思ってたけど意外とあった。別に雨宮天の曲って訳じゃないけれど、なんかその印象が強いですよね。開幕叫ぶ奴がいるからかな。まぁ、そんなことはどうでもよくて。何かコバルトがやたらキレキレだったのが印象的。雨宮って手を振る時ガキみたい無邪気な顔で目を細めて大振りで手を振るんですけど、またそれが見てて楽しそうで、こっちまで楽しくなってくる。あそこまで楽しそうな雨宮のコバルト、後にも先にもここでしか見れなかったんじゃねぇかなって。終演後のポータル会員限定の動画、案の定雨宮お前メタンフェタミンでも摂取してんじゃねぇかって感じの動きと言動で、見てて楽しかったです。吹っ切れた奴に敵はいねぇからな。

 

△19:disco

 初披露。ある程度会場をあっためてからのこの曲は、そこそこ刺さっていたんじゃないかと思う。キャッチーなメロディーとそこそこあるコールに簡単な振りコピ。楽しい要素が詰め込まれていてもあまり楽しめなかったのは、僕自身がdiscoを聞き込んでいなかったことですね。もっときちんと聞いておけばもっと楽しめたのにと思うと悔しい。僕は次は名古屋公演なのでそれまでにしっかり聞き込んで臨みたいと思います。

 

△20:primary

 公演前に公園で(ここ笑うところです)来て欲しいなーなんてオタクと話していたら現実になってしまった曲。アリーナ公演ではトロッコでの曲だったので、この曲が振り付きで披露されるのは実に1stツアー大阪以来(確か)。1年飛んで1ヶ月振りな訳ですよ。そりゃもう高まるしかないってもんで。

 見ていて可愛いし楽しいダンスだななんて思うんですけれど、この曲のダンスってかなり難しいと思うんですよ。特に足捌きとかね。それを普通にやってのけたっていうのはやはり彼女たちの努力の賜物で、感慨深いところがありますね。この曲を敢えて終盤に持って来た意味。原点の、原初の名を持つこの曲を最後に持ってくる意味。成長と年月の経過をひしひしと感じさせる曲でした。

 

△21:adrenaline!!!

 最後は盛大に盛り上がって終わろう的な感じですかね。この曲は正直、アリーナ公演神戸でのダブルアンコールを最前で見た僕からすればなかなかそれを塗り替えられていないのだけれども、それでも成長は感じられましたね。アリーナ公演、舞台が大きくなればなるほど感じていた、折角の広いステージを狭く使いすぎるという課題。3人で行う振りがある以上多少は仕方ないものの、それでも広いステージをわざわざ狭く使うのは勿体無いぜってことで、今回の大阪でのこの曲は良く動いていましたね。1階席の端っこの方だった人は凄い嬉しかった話じゃないでしょうか。確か1stツアーのBDでだったと思うのだけれど、明日も晴れるのラララの所でなるべく遠くまで、観客のところまで行きたいと話しているところがあったと思うんですけど、実際今回もかなりステージを縦横無尽に動き回ってくれて、限界までステージ端にいるから間に合わずに走って戻ったりして。ファンを大切にしてるんだなと切に感じますね。雨宮、お前のことだぞ。

 

△22:僕らのシンフォニー(Day2明日も晴れる)

 アンコール1曲目。今後どう変わっていくのかは分からないですが、取り敢えず大阪では日替わりでしたね。凄い盛り上がる僕らのシンフォニーと、少し対照的にしっとりとしながらも一体感を感じて盛り上がる明日も晴れる。いいチョイスですね。アンコールとして申し分ない内容でした。

 

△23:WANTED GIRL

 曲自体に全く罪は無いことを先に述べておきますが、それにしたって控えめに言ってもクソだなって、僕は思う訳ですよ。さも当然のようにアンコール告知して宣伝して新曲を披露して。アンコールをセットリストに含めて考えるなということは僕が割と誰の何のライブに行っても常々思っていることで、演者も観客もアンコールがあって当たり前のような気持ちでいるなってことで。予定調和のアンコールって正直言って薄ら寒いんですよ。観客が払っているチケット代金というのはこの場合adrenaline!!!までであって、アンコールは演者の善意のサービスなんですよ。次が最後の曲と演者が言ったならそれは本来紛れもなく最後の曲で、観客の治らない興奮が、もう1曲聞きたいって気持ちなんですよ。極端な話、余りにクソみたいなライブだったら観客はアンコールをしないし、演者もアンコールがあるだろうだなんて考えていたらダメなんですよ。そう言えばあの曲やってないよね、アンコールでやるんじゃない、なんて会話はおかしい訳です。予定されていないから面白くて素晴らしいもので、だからこそ僕たちの中ではアリーナ公演の神戸2日目が至高で最高で痺れたんですよ。アンコールされてなかったら今回は追加公演告知出来ず、物販宣伝出来ず、新曲出来ずですからね。流石にひどい。アンコールに応えて演者が出てきたら観客がスマホいじってるなんて光景も珍しくないですからね。これでアンコールがどうとが言っているのが気持ち悪い。予定されていないアンコールで、実はもう出来る曲全部やったから同じ曲しかないんだよねとか、そう言うアンコールを渇望しているのです。このセットリストのアンコールの部分を演者が考えていたのだとしたら、申し訳ないけれどこの点に関してはがっかりするばかりです。

 曲の感想をば。リスアニに行っておらず、MVを見ただけなので初めて聞く場でした。MVで見た感じではそこまで盛り上がる曲という訳でもなさそうだなと考えていたのですが、実際にその場で聞いて、参加してみるとなるほど確かに盛り上がりますね。ライブ映えする曲ってことでしょうか。まぁ、カップリングの散歩道の方が好みなんですけれどね、はは。

 

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 ツアー初日の公演としては、物凄く上からの言い方になるけれども及第点かなと。今回の公演を通じて観客演者共々の課題が見えてきたかなと。観客も彼女達自信もパフォーマンスに満足は決してしていないと思うので、何処まで高めていけるかが1つ大きな目標と課題になってくることでしょう。ユニットとしての成長は勿論のことながら、個人個人としても成長をしていってほしいです。ユニットとしての彼女達は現状は今で一先ず打ち止めかなと考えていて、1人1人が個人として成長していくことでユニットとしてもっと高みに上っていけるのだと考えています。まぁ僕雨宮しか見てないよ。その為に、彼女たちにはこのツアーを通じて、何か1つでも成長できたと胸を張れる何かを得て欲しいです。その為には少ないながらファンとして出切る限りの応援をして行きます。

 ライブやイベントって、その時々の一瞬を切り取ったものであって、勿論全てのイベントに行けるなんてことはある訳ないですし、連続性のあるものでは有りません。写真の用に切り取られたその一瞬一瞬に真剣に向き合って、個人としてはしっかりと物事を見、考え応援して行こうと思います。

 次は名古屋でお会いしましょう。